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エアコン効率をアップさせる室外機周囲の工夫

倉本和幸

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テーマ:空調省エネの疑問、一答涼暖!

室外機周囲の環境を整えれば効率が高まります


省エネ性を高めるエアコンの使い方については、
温度・風量設定など室内機側がクローズアップされることが多いのですが、
室外機側でも周囲の環境を整えることで効率を高めることができます。
そこで今回は、室外機周囲での工夫をご紹介します。

室外機の働きは、熱交換器(金属の板が幾層にも重なる部分)に
ファンで風を送り込み排熱させることです。
その排熱には風の通り道を確保することが大変重要で、
その妨げとなるものは取り除くようにお願いします。

室外機はガーデニングラックではありません


一般住宅などの庭に室外機を設置しているところを多く見かけます。
中には、鉢やプランターなどで室外機周囲を飾りたてておられますが、
ファンが回転しているときに風が正面から出てきていますか?
また、その空気を吸い込むために背面や側面のスペースはありますか?

もし、どちらの条件も満たされていなければ、
熱交換がうまくいかず、最悪の場合は異常停止してしまいます。
さらに、葉や枝などが室外機内部に入り込み、ファンに引っかかって
回転を阻止する事例もありました。

室外機はガーデニングラックではありません。
ファンから排熱できる周囲の風通しには、工夫を心掛けて下さい

室外機をおしゃれに魅せるカバーにも注意が必要です


次に、室外機をおしゃれに魅せるため、
周囲にカバーを施されているところがあります。

これにも注意が必要です。
ファン正面の一部を塞ぐものもあり、熱交換の効率を低くする可能性があります。
排熱すべき風が室外機に逆戻りしては、運転上良くありません。
カバーの構造を確認してもらって、ファンの開口部分にかからない工夫をして下さい。
吸い込み部分(熱交換器露出部分)も同様です。

室外機に日光が直接当たらないように
すだれやよしずを使われているところもありますが、
排熱の妨げにならないように注意して下さい。

エアコンの室外機は人間同様、夏は暑がりで冬は寒がりです。
冬は除霜運転といった暖める機能をもっていますが、
夏は排熱がうまくいかないとバテてしまいます。
周囲の環境を工夫すれば、効率アップにつながる運転をしてくれますので、
ぜひ一度ご確認下さい。

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倉本和幸
専門家

倉本和幸(一級管工事施工管理技士)

株式会社京都設備

部屋や用途を正確に把握した上で、温度だけでなく、湿度、気流、空気清浄といった空調の質にまで配慮した提案を目指しています。また、空調設備の枠にとらわれない発想力で新たな価値の創造にも努めています。

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