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今週のJR(塾ジイレビュー)【指導者編】 ー魅力ある高校との出逢いをサポートするー

久保克己

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テーマ:志望校決定に向けて

今週の3本を振り返って

今週のわしは、受験校選びについて三つの角度から考えてきたんじゃ。
まずは、「安心できる第二志望が、挑戦する力になる」という話。
「塾ジイのボイスコラム⑤ ー挑戦への土壌づくりー」
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5238082/
第二志望は、第一志望に届かなかったときのためだけに決めるものではない。「ここなら行きたい」と思える学校があるからこそ、第一志望にも思い切って挑戦できる。そんな第二志望の意味について考えたんじゃ。
続いて「塾ジイのBAR」では、学校を見るときの「自分の目」と「データ」という二つの視点について話した。
「塾ジイのBAR」13 ー学校選びは「自分の目」と「データ」で見るー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5238091/

*塾ジイのBAR13音声版
実際に学校へ足を運び、生徒の様子や先生との関係を見る。そして、入学時と卒業時のデータにも目を向ける。雰囲気だけでもない。数字だけでもない。その両方から学校を見ることが大切なんじゃ。
そして「塾ジイの部屋」では、学校説明会を「見るだけ」で終わらせず、「自分から学校を知りに行く」ことについて考えた。
「塾ジイの部屋」20 -「ここなら行きたい!」を、自分の目で確かめるー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5238116/
説明会の前に、自分が知りたいことを考える。できれば本人が、自分の言葉で先生に質問する。そして家に帰ってから、家族でもう一度考える。そうやって学校選びは、「偏差値で選ぶ」ことから少しずつ変わっていくんじゃ。

「学校説明会へ行ってください」の、その先へ

さて、ここからは少し視点を変えてみようかの。
これは保護者の方への話ではない。指導する側の話じゃ。
生徒や保護者に「学校説明会へ行ってください」と伝える。もちろん、それは大切じゃ。
でもな、「行ってきました」「どうでしたか?」「良かったです」……これだけで終わってしまったら、ちょっともったいないんじゃよ。
せっかく生徒が学校へ行ったんじゃ。そこで何を見たのか。何を感じたのか。何を質問したのか。そこまで聞いてこそ、学校説明会が「指導」に生きてくるんじゃ。
「何を見るか」まで伝えるのも指導じゃ
学校説明会へ行ってください。
それだけでは、ちょっと足りんのじゃ。
「生徒の様子を見てきたらどうじゃ」
「先生と生徒が、どんなふうに話しているか見てごらん」
「教室や掲示物も見てみよう」
「説明会で、何か一つ質問してみたらどうじゃ」
そんなふうに、学校を見る着眼点まで渡してやる。
生徒によっては、言われなければ見ないところもある。
だからこそ、指導者が「見る目」をつくってやるんじゃ。
学校説明会は、学校から説明を受けるだけの場所ではない。
自分から学校を知りに行く場所なんじゃ。

「入口」と「出口」の落差を見る

そして、指導する側には、もう一つ大切な視点がある。
学校の「入口」と「出口」じゃ。
入学時の生徒の学力帯と、卒業時の進学実績。
その間に、どんな**「落差」**があるのかを見るんじゃ。
ただし、「落差が大きいから良い学校」と単純に考えるわけではない。
「なぜ、この落差が生まれているのか?」
ここを考えることが、指導者には必要なんじゃ。
どんな指導をしているのか。
どんな環境があるのか。
生徒の力をどう引き出しているのか。
数字の裏側まで考えてみる。
それが、学校を「データで見る」ということなんじゃろう。

「自分の目」と「データ」を重ねる

学校で生徒が見てきたこと。
先生や生徒の様子。
学校の雰囲気。
そして、入学時と卒業時のデータ。
これらを別々に見るのではなく、重ねてみる。
そこで初めて、「この学校はどんな学校なのか」が、少しずつ見えてくるんじゃ。
そして、ここからが指導者の腕の見せどころじゃ。

「偏差値が届く学校」と「その子に合う学校」は違う

学校のデータだけを見ても、生徒一人ひとりのことまでは分からん。
だからこそ、これまで指導してきた中で見えている、その生徒の性格や学習姿勢、成長の仕方などと重ね合わせる。
同じくらいの学力の生徒でも、合う学校は同じとは限らん。
「偏差値が届く学校」と「その子に合う学校」は、必ずしも同じではないんじゃ。
だから第二志望校も、「ここが安全だから」だけではなく、
「この学校なら、この子は3年間でこんなふうに成長できるかもしれない」
というところまで考えて、提案したいんじゃ。

情報力とは「情報量」ではない

わしは、若い先生方にも、ここは覚えておいてほしいと思っておる。
情報をたくさん持っている先生が、必ずしも情報力のある先生とは限らん。
何を、いつ、どう伝えるか。
そして、その情報を生徒自身が「考える」「見る」「動く」ために使えるようにする。
そこまでできて、初めて情報が「指導」になるんじゃ。
「学校説明会へ行ってください」と言うだけではなく、
「こんなところを見てきたらどうじゃ?」
「こんなことを聞いてみたらどうじゃ?」
と、「学校を見る目」を渡してやる。
これも指導じゃ。

「教えた」ではなく、「動かせた」か

授業なら、「今日はこれを教えました」と言える。
でも、受験指導はそれだけでは終わらん。
学校へ行った。
自分の目で見た。
質問した。
家に帰って考えた。
そして、次の一歩を決めた。
「教えたか」ではなく、「生徒が動けたか」。
わしは、ここを指導者には見てほしいと思うんじゃ。

若い先生方へ

「情報を持っている先生」ではなく、**「情報を生徒の力に変えられる先生」**になってほしい。
学校のことを知る。入試のことを知る。データを知る。
もちろん、それは大切じゃ。
でも、その情報を一人ひとりの生徒に合わせて使っていく。
「この生徒には、今これを伝えよう」
「この生徒には、まず学校を見てもらおう」
「この生徒には、こんなところを見てきてもらおう」
そう考えられるところに、教務の力が出てくるんじゃ。
「学校へ行かせる」のではなく、「学校を見られる生徒」にする
わしはな、
「学校へ行かせる先生」よりも、「学校を見られる生徒を育てる先生」
であってほしいと思っておる。
学校の「入口」と「出口」を見る。
その間にある「落差」を考える。
生徒自身の「自分の目」と重ねる。
そして、その情報を生徒の次の一歩につなげる。
そこまでが、受験指導なんじゃないかのう。

↓直近の記事
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塾ジイのボイスコラム4 ー小さな変化を感じれば、やがて…ー
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「塾ジイの部屋」バックナンバー ー模試の翼で合格へのアップドラフトに乗れ!ー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5237331/[/囲み装飾]

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