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塾ジイの部屋19 -模試を“自分専用の教材”に変える方法②ー

久保克己

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テーマ:模擬試験活用法

答えだけでなく【そのときの自分】まで見直す

まず、どの問題から見直す?

「塾ジイ、この前の模試、見直してるんだけど……間違いが多すぎて、どこからやればいいか分からない」
「ほう。では、まず全部の×をやり直そうとしておるのか?」
「うん」
「それも悪くない。じゃが、時間には限りがある。今日は、どこから見直すかという話をしよう」
「どこから?」
「まず、模試の成績表を見るんじゃ」
「成績表?」
「そうじゃ。問題ごとの全体の正答率が出ておるじゃろう?」
「うん」
「その中で、全体の正答率が50%以上なのに、自分が間違えた問題を探してみるんじゃ」
「なんで?」
「半分以上の受験生ができておる問題を、自分は落としておる。そこには、取り戻せる点数が眠っておる可能性があるからじゃ」
「なるほど……」

「なぜその答えにした?」を残しておく

「ただし、ここで大事なのは、『間違えたから答えを覚える』ではない」
「じゃあ、何を見るの?」「自分が試験中、何を根拠にその答えを出したのかじゃ」
「そんなの覚えてないよ…」
「だから、試験中に問題用紙へメモしておくんじゃ」
「根拠を?」
「そうじゃ。ただし、試験中は時間がない。きれいに書く必要なんぞない。後で自分が読めれば、それで十分じゃ」
「例えば?」
「『本文○○行目』『…の公式』『前の条件』……そんな走り書きでええ。」
「それなら、できそう」
「そうじゃ。大切なのは、そのとき自分が何を根拠に答えたのかを、後から確認できるように残しておくことなんじゃ。」

自分の根拠と解答解説を照合する

「それを、テストが終わってから見る?」
「そうじゃ。自分の答えと、試験中に残した根拠。そして解答解説。これを照らし合わせるんじゃ」
「自分の考え方が合ってたかを見るんだ」
「その通りじゃ!正解した問題でも、たまたま当たったのか、根拠が正しかったのかが分かる。間違えた問題なら、どこで考え方がずれたのかが分かる。じゃから、試験を解いているときは、なるべく“アテ勘”は避けた方がええんじゃ。ま、アテ勘で書いた答なら《アテ勘》と書いておくんじゃ(笑)」
「なるほど…」

問題とテキストをリンクさせる

「そして、もう一つじゃ」
「まだあるの?」
「あるぞ。間違えた問題を、普段使っているテキストにつなげるんじゃ」
「どうやって?」
「例えば、この模試の問題が『10月模試・第1回・数学・第3問』じゃったとする」
「その問題を見直して、テキストの該当ページを探す。」
「そして、テキストには『10月模試・第1回・第3問』と書いておく」
「テキストに?」
「そうじゃ。逆に、問題用紙には『テキスト○ページ』と書いておく」
「ああ。そうすると……」
「後からテキストを開いたとき、『ここ、模試で間違えたところじゃ』と分かる」
「テキストが自分の弱点帳みたいになるんだ!」
「その通りじゃ!」
「そして、もし同じところをまた間違えたら、また印をつける」
「そうすると、自分が何度もつまずいておるところが、だんだん見えてくる」
「これなら、次に何を勉強すればいいか分かるね」
「じゃろう?」

もう一つ問題用紙に残しておくもの

「そして、もう一つだけ書いておいてほしいことがあるんじゃ」
「何?」
「その問題を解いていたときの自分の気持ちじゃ」
「気持ち?」
「そうじゃ」
「『焦った』『イライラした』『もう無理だと思った』『時間がなくて慌てた』『頭真っ白!』。逆に、『これは落ち着いて解けた』でもええ」
「そんなことまで書くの?」
「書いておくんじゃ。後から見ると、自分がどんなときに判断を間違えやすいのかが分かってくる」
「じゃあ、例えば『数学で一問分からなくなると焦る』とか?」
「そうじゃ」

見つけた弱点を次の作戦に変える

「それが分かれば、次の模試では『30秒考えて分からなかったら一度飛ばす』という作戦を立てられる」
「なるほど!」
「つまりな…」
①模試の見直しは、○か×かを見るだけではない
②自分は何を根拠に答えたのか
③その根拠は正しかったのか
④どこに戻って勉強し直せばいいのか
⑤そして、そのとき自分はどんな精神状態だったのか
「そこまで見て、初めて模試が『自分専用の教材』になるんじゃ」

次の模試で一つだけ変えてみる

「じゃあ、次の模試では、今までよりちょっと違う自分で受けられるかもしれない」
「一回の模試で全部を変えようとせんでええ。一つ分かれば、一つ作戦を立てる。そして、次のテストで試してみる。それを繰り返せばええんじゃ」
「わかったよ。ありがとう!ちょっとヤル気になってきたな…」
「いや、ヤル気は要らん。大事なのは【作業をする“時間”と“場所”を確保すること】なんじゃ」
「わかったよ…塾ジイありがとう!」
そう言い残すと、彼は少し軽やかな足取りで部屋を後にした。↓関連記事 
塾ジイの部屋18 ー模試を“自分専用の教材”に変える方法①ー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5237007/
塾ジイのBAR12 -「その“2”は成長の証じゃ」ー
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塾ジイのボイスコラム4 ー小さな変化を感じれば、やがて…ー
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「塾ジイの部屋」バックナンバー ー模試の翼で合格へのアップドラフトに乗れ!ー
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