「塾ジイの部屋」5 -模擬テスト活用法 その2ー
こんにちは。出口利光(でぐち りこう)と申します。40年間【宇加瑠出進学教室】で教鞭をとり、5年ほど前に定年退職しました。今では自宅のアトリエで趣味の油絵を楽しむ傍ら、近所の小中学生に勉強を教えています。最近親御さんや子ども達から学習や受験に関する相談を受けることが増えました。今週は先週に続いて模擬試験の活用方法について話してきました。実践力を身に付けるうえで非常に重要な項目になります。今週親御さんや子どもたちにお伝えたしたことをまとめてみました。
小さな変化に気づく
今週は、「小さな変化」という話から始まったんじゃ。
最初に「塾ジイのボイスコラム4」で、わしはこんなことを考えてみた。
小さな変化を感じること。
大きな変化は、誰が見ても分かる。
じゃが、受験勉強の途中にある変化は、案外小さいものなんじゃ。
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5237414/
「塾ジイのボイスコラム4 ー小さな変化を感じれば、やがて…ー」
「2しか」ではなく「2上がった」
そして、その話をもう少し具体的にしてみたのが「塾ジイのBAR12」じゃ。
ここでは、9月の模試から偏差値が「2」上がった受験生と、その父親の話を取り上げた。
「2しか上がらなかった」と見るのか。
それとも、
「2上がった」
と見るのか。
もちろん、受験じゃから数字は大切じゃ。
現在の位置を知ることも必要じゃし、志望校との距離を考えることも必要じゃ。
じゃがな、わしが考えてほしいのは、その「2」の中身なんじゃ。
なぜ2上がったんじゃろう?
勉強の仕方が変わったのか。
以前できなかった問題が少しできるようになったのか。
ミスが減ったのか。
最後まであきらめなくなったのか。
本人にはまだ気づいていない、小さな変化があったのかもしれん。
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5237416/
「塾ジイのBAR12 -「その“2”は成長の証じゃ」ー」
「模試の見直し」を具体的な作業にする
そしてお子さんとのやり取りでは、もう一歩踏み込んでみた。
「塾ジイの部屋」では、模試を受けた後に、具体的に何をするのかを考えたんじゃ。
全体の正答率が50%以上なのに自分が間違えた問題を見る。
自分は何を根拠にその答えを出したのかを確認する。
試験中の走り書きと解答解説を照らし合わせる。
普段使っているテキストと問題をリンクさせる。
そして、試験中に自分がどんな精神状態だったのかも振り返る。
ここまでやって、初めて模試が「自分専用の教材」になるんじゃ。
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5237541/
「塾ジイの部屋 ―答えだけでなく、「そのときの自分」まで見直す―」
「変化」に気づいたら、次の作戦へ
こうして三つを並べてみると、わしが今週伝えたかったことは、案外一つにつながっておるように思う。
小さな変化に気づく。
↓
その変化を確認する。
↓
何が変化を生んだのかを考える。
↓
そして、次の作戦を立てる。
保護者の方にお願いしたいこと
ここでな、お父さん、お母さんに一つお願いしたいことがあるんじゃ。
模試の結果を見て、「このままで大丈夫なんやろか」と不安になるのは当然じゃ。
「2しか上がっていない」と思うこともあるじゃろう。
じゃが、そんなときこそ、お子さんと一緒に考えてみてほしい。
「9月から、何が変わったんやろう?」
「次は何を変えてみようか?」
そんなふうに話してみるんじゃ。
塾の先生を信頼する
そして、もう一つ。
塾の先生を信頼してほしいんじゃ。
これは、「何でも先生に任せてください」という意味ではないぞ。
模試の数字だけでは分からないところまで、一緒に見てもらうんじゃ。
「この2を、どう見ればいいんでしょう?」
「次に、何をすればいいでしょう?」
そんなふうに、先生に聞いてみればええ。
塾の先生は、普段の授業や学習の様子を見ながら、模試の結果をどう次の学習につなげるかを考えておる。
じゃから、保護者だけで答えを出そうとせんでもええんじゃ。
受験は「個人競技」ではなく「団体競技」
親と子どもと先生で、一緒に次の一歩を考える。
わしは、受験というのは「個人競技」ではなく、団体競技じゃと思っておる。
もちろん、最後に問題を解くのは本人じゃ。
本人が勉強する。
本人が考える。
本人が試験を受ける。
そこは変わらん。
じゃが、本人だけですべてを背負う必要はないんじゃ。
小さな変化に気づいてくれる人がおる。
一緒に悩んでくれる人がおる。
次の作戦を考えてくれる先生がおる。
そして、家で支えてくれる人がおる。
それぞれが、それぞれの場所で役割を果たす。
それが、わしの考える「団体競技」なんじゃ。
「2」を、次の一歩につなげる
じゃからな。
「2しか」ではなく、「2上がった」。
まずは、その小さな変化を見つけてやってほしい。
そして、その「2」を生んだものを一緒に探してみる。
見つかったら、次の一歩を考える。
その一歩を、本人だけに背負わせない。
本人を信じる。先生を信頼する。そして、一緒に次の一歩を考える。
それもまた、受験生を支えるということなんじゃと思うぞ。
実り多き秋になることを祈っておるぞ!
それでは、またじゃ!!
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