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今週のJR(塾ジイレビュー)【指導者編】ー 模試を「ただの結果」で終わらせないー

久保克己

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テーマ:模擬試験活用法

今回は、指導者の立場から「模擬試験」を考えてみたいと思います。
模擬試験というと、どうしても
「偏差値が上がった」
「下がった」
「合格判定がどうだった」
という数字に目が向きます。
もちろん、数字は大切です。
しかし、模試の価値は、その数字だけではありません。
模試には、
問題用紙、
答案、
解答解説、
成績表、
という、非常に多くの情報が詰まっています。
これらを単なる「成績資料」として扱うのか。
それとも、
「次の指導につながる教材」
として扱うのか。
ここに、指導者としての大きな違いが出てくるのではないでしょうか。
今回の「塾ジイのBAR」では、保護者の立場から、模試を受けた後の整理について考えました。
塾ジイのBAR11「模試は、受けた後こそ大事なんじゃ」
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5236966/
そして「塾ジイの部屋」では、生徒自身が模試を「自分専用の教材」に変えていく方法を紹介しました。
塾ジイの部屋18「模試を“自分専用の教材”に変える方法」
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5237007/
では、指導者は何をすればいいのでしょうか。
私は、ここに「教務力」が問われると思っています。
例えば、模試の答案を見て、
「この子は数学が弱い」
だけで終わらせてしまうのではなく、
「どの単元の、どのレベルの問題でつまずいているのか」
まで見ていく。
さらに、
「本人が間違えた問題の中で、正答率の高い問題はどれなのか」
を見る。
正答率が高いのに本人ができていない。
そこには、今後の成績向上につながるポイントが隠れているかもしれません。
そして、その情報を次の授業や課題設定につなげていく。
模試は、そこで初めて「指導材料」になります。
また、模試の結果を見て、
「もっと頑張りましょう」
だけでは、指導にはなりません。
「次に何をするのか」
を具体化する必要があります。
例えば、
「次回までに、この単元のこのレベルの問題をできるようにする」
「次の模試では、時間配分を意識する」
「正答率の高かったこの問題群を確実に取れるようにする」
というように、
「結果」から「次の行動」へ変換していく。
これも指導者の大切な仕事ではないでしょうか。
さらに、模試は一回ごとに独立したものではありません。
10月の模試、11月の模試、12月の模試……。
それぞれを記録し、比較していけば、
「何が改善したのか」
「何がまだ残っているのか」
「どの指導が成果につながったのか」
が見えてきます。
つまり、模試を継続的に管理することで、
「生徒の成長の履歴」
をつくることができるわけです。
そして入試直前期になれば、これまでの模試そのものが復習教材になります。
新しい問題を次々に与えるだけではなく、
「これまでに自分が間違えた問題」
をもう一度見直す。
その中から、正答率の高い問題を優先してつぶしていく。
これは、生徒一人ひとりの弱点に合わせた、非常に個別性の高い学習になります。
だからこそ私は、
「模擬試験の機能性を高める指導も、授業力に匹敵する『教務力』の一つである」
と考えています。
授業で「教える力」だけではありません。
模試を実施する。
結果を分析する。
課題を発見する。
優先順位をつける。
次の指導につなげる。
そして、次の模試でその成果を確認する。
このサイクルを回すことも、教務の大切な仕事です。
以前の記事「模擬テスト活用レシピ」でも、模試を単なる合否判定の材料ではなく、その後の学習に生かしていく考え方を紹介しました。
「模擬テスト活用レシピ」
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5119681/
そして、これは模試だけの話ではありません。
子どもの「できなかった」を見つけること。
その中から「今、伸ばすべきもの」を選ぶこと。
そして、それを次の指導に反映すること。
ここに指導者の専門性があります。
模試の成績表を見て、
「この子は偏差値が○○だった」
で終わるのか。
それとも、
「だから、次はこう指導する」
まで考えるのか。
同じ模試でも、その後の扱い方によって、その価値は大きく変わります。
模試は、業者から返ってきた成績表を確認して終わるものではありません。
生徒の現在地を知り、次の一手を決めるための「教務ツール」です。
そして、その機能を最大限に引き出すのも、指導者の仕事です。
「模試をどう活用するか」
そこまで含めて、生徒の成長を支える。
それもまた、授業力と同じくらい大切な「教務力」なのではないでしょうか。

*最近の記事
↓塾ジイの部屋18 ー模試を“自分専用の教材”に変える方法ー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5237007/
↓塾ジイのBAR11-「模試は、受けた後こそ大事なんじゃ」-
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5236966/
↓塾ジイのボイスコラムー模擬試験 泣いた分だけ 春近しー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5236844/
↓塾ジイのBAR1 ー三者懇談はまるで◯◯◯会?!ー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5114499/
↓塾ジイのBAR2 ー挑戦へのプラットフォームー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5114987/
↓塾ジイのBAR3 ー挑戦への土壌づくりー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5120214/
↓塾ジイのBAR4 ー「育てる力」を見極めよ!ー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5236712/

↓昨日のランチ@しげちゃん食堂 料理の湯気を感じて欲しかったので敢えて動画じゃ↓しげちゃん食堂紹介の記事
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5235233/

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