Mybestpro Members

久保克己プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「塾ジイの部屋」23 ー不安なままでも、前に進めるー

久保克己

久保克己

テーマ:11月模試の準備と振り返り

11月の模試に向けて、今やるべきこと

9月、10月の結果が思わしくなかったら

「塾ジイ、ちょっと相談があるんだけど……」
「おや、どうしたんじゃ。何やら元気がないようじゃな」
「9月も10月も、模試の結果がよくなかったんだ。夏休みも頑張ったつもりだったのに、思ったほど成績が上がらなくて……。11月の模試も、またダメだったらどうしようって考えてしまうんだ」
「そうか。それはつらかったのう」
「うん。勉強しなきゃいけないのは分かってる。でも、また悪い結果だったらと思うと、気持ちが沈んでしまって、勉強にも集中できないんだ」
「なるほどな。先のことを考えると、不安になるんじゃな」
「そうなんだ。こんな気持ちじゃダメだって思うんだけど、どうしても不安が消えないんだよ」
「まずは、その気持ちを無理に押し殺そうとせんことじゃ」
「えっ? 不安なままでもいいの?」
「もちろんじゃ。不安になるのは、それだけ志望校に合格したいという気持ちがあるからかもしれん。じゃが、不安を感じる自分を責める必要はないんじゃよ」

不安をなくすことより、今できる作業を

「でも、不安な気持ちのまま勉強しても、意味がないんじゃないかな」
「そんなことはないぞ。不安がなくなってから勉強を始めようとすると、いつまでも始められんことがあるからのう」
「じゃあ、どうすればいいの?」
「不安は不安として、そこに置いておけばええ。そのうえで、今、自分にできる作業に取り組むんじゃ」
「作業に徹する、ってこと?」
「そうじゃ。例えば、模試の答案を一枚開いて、間違えた問題を一つ確認する。なぜ間違えたのか、原因を一つ書き出す。まずは、それでええんじゃよ」
「そんな小さなことからでいいの?」
「もちろんじゃ。最初から全部を解決しようとせんでええ。不安な気持ちを消そうと頑張るのではなく、目の前の作業に意識を向けるんじゃ」
「そういえば、以前も『無心』の話をしてくれたよね」
「よく覚えておるな。受験勉強でいう無心とは、何も考えないことではない。目の前の一問に集中することじゃ。結果への不安に押しつぶされそうなときほど、今できることに意識を戻すんじゃよ」
「塾ジイの部屋21 -“無心”という名の突破力-」
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5239095/

模試の前に、やるべき作業を決める

「じゃあ、11月の模試に向けて、具体的には何をすればいいのかな?」
「まずは、9月と10月の模試の答案や成績表を見直してみるんじゃ」
「成績表なら、偏差値や順位を見ているよ」
「それだけでは、もったいないのう。どんな問題を間違えたのか。なぜ間違えたのか。前の模試と比べて、改善したところはないか。そこを確かめるんじゃ」
「同じような間違いを繰り返しているかどうかも、大事なんだね」
「そのとおりじゃ。そして、見つかった課題の中から、11月の模試までに取り組むテーマを決めるんじゃよ」
「全部をやり直そうとするんじゃなくて、優先順位をつけるんだね」
「そうじゃ。時間は限られておる。何を重点的に勉強するかを決めて、作業を具体化することが大切なんじゃ」
「夏休みに塾の講習で使った教材も、もう一度やってみた方がいいのかな?」
「今の課題に関係するところなら、復習する価値はあるじゃろう。夏休みの講習では、中学1・2年生の内容を扱うことも多いからのう。ただし、最初から全部をやり直す必要はない。答案を見て、必要な単元を選ぶんじゃ」
「新しい問題集を買うより、今まで使ったものを見直す方がいい場合もあるんだね」
「そうじゃ。これまで取り組んだものを整理して、今の自分に必要な作業を選ぶ。それが、限られた時間を生かすことにつながるんじゃよ」
「塾ジイのボイスコラム6 -この作業でスランプから脱出せよ!-」
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5239105/

模試が終わった後にも、作業がある

「でも、模試が終わったら、やっぱり点数や偏差値が気になるよ。結果が悪かったら、また落ち込んでしまいそうだ」
「それも自然な気持ちじゃな。じゃが、模試は点数を見て終わりではないんじゃよ」
「終わった後は、何をすればいいの?」
「まず、試験中のことを振り返ってみるんじゃ。時間配分はどうだったか。解けるはずの問題を落とさなかったか。どの問題で手が止まったか。覚えているうちに、気づいたことを書き留めておくとええ」
「結果が返ってくる前にも、できることがあるんだね」
「そうじゃ。そして、成績表や答案が返ってきたら、模試前に決めたテーマを確かめるんじゃ。改善できたことは何か。まだ課題として残っていることは何か。そこを見て、次の作業を決めるんじゃよ」
「模試前にテーマを決めておけば、何ができたかも振り返りやすいんだ」
「そのとおりじゃ。しっかり準備しておけば、模試後の振り返りも具体的になる。準備と振り返りは、つながっておるんじゃよ」

11月の模試を、次の一歩につなげる

「それでも、やっぱり11月の模試では、志望校の合格圏に入りたいなあ」
「もちろん、合格圏に届いておれば、それに越したことはない。じゃが、もし届いておらんかったとしても、その結果だけで、これまでの努力を否定してはいかんぞ」
「9月、10月からの成績の推移を見ることも大切なんだね」
「そうじゃ。これまでの最高偏差値を更新できておれば、努力が成果につながっている可能性を示す一つの材料になる。ただし、数字だけで判断せず、答案の中身も合わせて見るんじゃよ」
「三者懇談でも、これまでの結果や取り組みを振り返ることが大切なんだね」
「そのとおりじゃ。模試は、今の自分を確かめ、次に何をすべきかを考えるための機会でもある。結果を見て一喜一憂するだけで終わらせてはもったいないからのう」
「分かったよ。まずは9月と10月の答案を見直して、11月までに取り組むテーマを決めてみる」
「うむ。それでええ。不安がなくなるのを待つ必要はない。不安があっても、今できる作業を一つずつ進めていけばええんじゃ」
「塾ジイ、ありがとう。少し気持ちが楽になったよ」
「それは何よりじゃ。受験勉強は、気持ちがいつも前向きなときばかりではない。嫌な気持ちになる日もあるじゃろう。そんなときこそ、自分を責めず、目の前の作業に徹するんじゃよ」
「うん。明日から、また一つずつやってみる」
「そうじゃ。その一歩が、次につながるんじゃ」

教育講演会(京進主催)のお知らせ*こちらからでもお申込みいただけます→https://group.kyoshin.co.jp/brain_2026/

【最近の記事】
「塾ジイのボイスコラム」8 -11月にピークを合わせよ!-
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5240904/
「えいっ!サクッとCOOKING 」ー塾ジイのお手軽英作文レシピー5
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5240636/
今週のJR(塾ジイreview)【指導者編】 ー過去問演習を、次の指導につなげるー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5239893/
「塾ジイのBAR」15 サウンドバージョン
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5240080/
今週のJR(塾ジイreview)【保護者編】ー過去問の点数に一喜一憂せず、次の一歩を支えるー
https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5239890/

お知らせ
広く学習相談を受け付けるため、学習相談専用のフリーダイヤルを開設しております。「久保先生の学習相談ダイヤル」:0120-770-878
お子様の学習相談や受験についてのご相談電話を多数いただいております。
電話受け付け:祝日を除く、火・金の13:00~18:00

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

久保克己
専門家

久保克己(塾講師)

株式会社京進

子どもの学習や成績・受験で悩んでいませんか?「お客様相談センター」は、塾生以外の保護者も含め、電話やメールで無料の教育相談を受け付けています。子どもの個性に合わせた解決法などを提案します。

久保克己プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

子どもの受験で悩む保護者にアドバイスする教育相談のプロ

久保克己プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼