安さだけが「価値」ではない

太田英樹

太田英樹

テーマ:コーチングコミュニケーション



提供する側と求める側が一致するということ


キングコング西野さんの講演をYouTubeや TikTokでよく聴かせていただくのですが、その一つにこんなのがあります。

一般的な飛行機のチケットには、エコノミー、ビジネス、ファーストクラスと、座席の広さ、サービス内容、料金に違いがあります。
私は当然、エコノミークラスにしか乗れませんし、いつかビジネスクラスやファーストクラスに乗れたらいいなぁとは思います。
ただ、人によっては、「全部エコノミーにしたらもっとたくさんの人が乗れるのに」とか、「差別だ」とか言うこともあります。

ユーザーとしては、なんでも安いに越したことはないですが、エコノミークラスの料金が安くなるのは、ビジネスやファーストクラスの人がたくさんのお金を払ってくれているからです。
細かい数字は忘れましたが、飛行機を一度飛ばすには一定のコストがかかり、それが座席料金に反映されます。
もし全席統一料金にしたら、1席あたりの料金はかなりの高額になり、気軽に飛行機に乗れません。
ビジネス、ファーストクラスの料金設定があるおかげで、私たちはエコノミーの安い料金で飛行機に乗ることができるんです。

そして、ビジネス、ファーストクラスには、それぞれ付加価値がついていて、その価値を求める人は、価値に高い料金を支払っています。
これは、すべての市場原理において重要なことで、研修やコーチングも同じです。

私は今、90分◯万円をベースに研修提供していて、そこから状況に応じて値引き対応はさせていただいています。
昔、ある法人さんで、「それは高いよ。60分5000円にしてくれるなら、研修依頼するよ」と言われたことがあります。
丁重にお断りしました。

モノの価値が麻痺してしまいやすい時代ではありますが、だからこそ、価値提供のベースは崩してはいけないと思います。

昔、老人ホームの営業をしていた頃に、入居時費用500万〜1000万円、月額30万円くらいの老人ホームを売っていましたが、よくケアマネさんから、「そんな高いところに入る人はいない」と門前払いされていました。
でも、屋根と壁があればそれでいい、という人もいれば、コンシェルジュがいるような快適な暮らしを求める人もいます。

その価値が、提供する側と求める側で一致するかどうかが問題なのであり、何でもかんでも安ければいい、ではない。

持論ですが、弁護士さんや介護関係者のような「人の暮らし」に関わるお仕事をする人は、専門知識だけでなく、こういった見識をもつことも必要だと思います。

炊飯器一つとっても。ご飯が炊けたらそれでいい、とホームセンターで5000円の炊飯器を購入する人がいます。
その人にとっての炊飯器の価値がそうであれば、それでいい。
でも、炊き方やご飯の味にこだわって、10万円の価値を炊飯器に見出す人もいます。
10万円の炊飯器を製造しているメーカーは、前者を対象にしていません。
10万円の炊飯器の価値がわかる人を顧客として捉えて、より高い価値提供をする。

私の知り合いに、1本1000万円という講師料を取る講師がいます。
もちろんその金額なので、バンバン仕事が来るということはないらしいですが、1,2年に1回同じ団体から依頼があるそうで、提供する側と求める側の価値が一致しているから成り立っています。

私はそこまでの料金はとらないですが、価値を共有できる法人、経営者と仕事がしたいと思っています。

写真は、うちの息子が焼いたパン。
将来、パン屋になりたいと言う息子にも、「価値提供」の話をしています。
誰に、どんなパンを食べてほしいのか、が大事。
「作ったら売れる」時代ではないことを少しずつ教えています。

瞬速コーチングコミュニケーション術講座無料体験セミナー開催中

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

太田英樹プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチングコミュニケーション研修により、社内コミュニケーションの円滑化、人材定着率や顧客満足度向上、事業成長に繋げます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼