「ありがとう」が届くとき
やる気ではなく、“できる体験”が行動をつくる
1から100まで努力しようとすると、成功までの道のりがとても遠く感じますよね。
なので、途中であきらめたり、そもそも一歩が踏み出せなかったりします。
そもそも、成功している人は100の努力をしているわけではなく、100の内80くらいは日常的にやっていたり、習慣化していて、残りの20くらいを努力として自認している。
例えば、私が知っている黒字経営の会社の社長さんは、どんなに忙しくても、朝早く出社して、会社周辺のゴミ拾いと、社内の全トイレの掃除を毎日されています。
その社長さん曰く、「環境整備を後回しにする社長は成功しない」と、成功するために必要なこととしている一方で、「これは努力ではない」ともおっしゃっています。
社員さんは、業務時間外で社内清掃することを「仕事」と言います。
この違いです。
そして、その社長さんは日中も積極的に営業マンから清掃スタッフさんまで、こまめに声掛けをしてコミュニケーションを取っています。
これも努力ではない、とおっしゃいます。
どれもこれも、日常のルーティンだそうで、
「努力しなきゃできないことがあるようでは、まだまだだ」
と言い切っておられます。
私も若い頃は、「こんなに頑張ってるのに、なんで認めてもらえないの?」と思っていた頃がありましたが、
どれもこれも、努力していると自覚しているものばかりです。
ですが、あの頃は「努力レベル」でやっていたことが、今では「当たり前レベル」でやっている。
当時はめちゃくちゃ頑張っているつもりでも、実際の質量はたぶん今の半分くらい。
今は、行動量は当時の倍以上だと思いますが、努力している感覚はほぼゼロです。
私自身はまだまだ成功しているレベルではないですが、成功している人は、他人が努力しないとできないことを、習慣的にやっています。
とはいえ、誰もが、初めから習慣化できていたわけではありません。
ゴールイメージをもつことは大事ですが、いくつものハードルを越えた、はるか先にあるゴールだけを目指すのは、よほどの覚悟とモチベーションが必要になります。
なので、まずは目の前の簡単なハードルを越えることを目標にして、確実にそのハードルを越える。
そして、また簡単なハードルを設定して、越える。
これを繰り返すうちに、最初の簡単なハードルを越える作業は習慣化されてきます。
コツは、「やる気」を起点にするのではなく、「できる体験」を起点にすること。
やる気を起点にしてしまうと、やる気にならないと行動を起こさない
なので、いつまで経ってもやらない、できない、になります。
やる気にならなくてもできるくらいのハードルを設定して、確実にやると、できたという体験を脳が学習して、次もやってみよう、という「やる気」が湧いてきます。
まずは、できることを意図的に目標に定めて、確実に実行すること。




