感情は選択できる
「伝え方ひとつ」で変わる
今住んでいるマンションの前、アパートに住んでいたころの話ですが、
一人で自宅にいるときに、玄関のチャイムが鳴りました。
出てみると、隣の市にできる分譲マンションの営業でした。
最近でも飛び込みの訪問営業ってあるんだぁ、と思いつつも、分譲マンションを購入する意思はないので、断るつもりだったんですが、アドラー心理学を勉強している立場として、無下に断るのも気が引けるので、少し話を聞いてからアサーティブに伝えようと思いました。
ところが、その営業マンさん、まだ若い感じだったので、おそらく新人さんなのかな、説明がたどたどしくて、何を言いたいのかよくわからない。
ある程度説明が終わったところで、
「説明してくれてありがとう。ところで、今の説明、自分がお客様だとして、買いたいとかモデルルームに行ってみたいという気持ちになりそう?」
ときいてみた。
すると、営業マンさんは、
「いえ、ならないと思います」
と。
「そっかぁ。じゃあ、あらためてきくけど、自分の説明を聞いて、相手にどんな気持ちになってほしい?」とたずねると、
「できれば、モデルルームに行ってみよう、と思ってもらえたらと」と。
私
「オッケー、じゃあ、そう思ってもらうために、何を伝えたら良さそう?」
営業マン
「マンションの特徴というか、魅力ですよね」
私
「なるほど、じゃあ、このアパートに住んでいる男性なら、どんなことを魅力に感じそう?」
営業マン
「そうですね、こちらは駅から少し距離があるので、駅近で目の前がコンビニというのもいいかなと。あと、高層階は景色がイイので、アパートの2階とは窓から外を見たときの気分も違うと思います」
私
「おー、イイね。じゃあ、逆に、どんなことが、モデルルームに行くことを躊躇する材料になりそう?」
営業マン
「やはり、金額でしょうか。駅近なので、けっこう高いので」
私
「なるほど、じゃあ、それを乗り越えてモデルルームに行ってみようと思うには?」
営業マン
「そうですね、金額以上の価値があることを伝えないといけないですね」
私
「イイね、どんなことを伝える?」
営業マン
「間取りが使い勝手イイですし、リビングが広いので、お子さんがいらっしゃれば走り回ったりもできますし、収納が多いのも魅力だと思います」
私
「おー、イイね。今の説明を順番に組み立てて話したら、どうなりそう?」
営業マン
「なんだか、モデルルームに来てくれそうですね」
私「オッケー、じゃあ、それを試してみて」
営業マン
「ありがとうございました」
と、去っていきました!
あの営業マンさん、あのあとうまくいったかなぁ?




