自分目線を手放して聴く
聴いて、認めて、自分を受け入れる
この時期、毎年、講師仲間が新入社員研修に奔走している投稿を見て、羨ましくなってしまう私。
接遇マナー研修もやってはいますが、あくまでも対人関係を改善するコミュニケーションが専門なので、他の講師のように春に忙しくなることがない!
意図しているわけではないですが、困難事例を扱うことが多く、これまでも
「あの人は変わらない」
と長年言われ続けていた人の言動が変わった、ということが何度もあります。
コツは、変えることを目的としない、こと。
相手の課題に意識を向けて、そこをなんとかしようとすればするほど、増えていきます。
なので、相手の課題ではなく、その相手も含めて、どんなチーム、組織になったらいいのか、理想の未来像をイメージし、それが実現した感覚で相手に関わる。
実は、その前にやることがあるんですが、それをやるだけでも変わります。
とにかく、相手の話を聴くこと。
問題視されている社員さんは、日頃自分の意見を否定されたり、最後まで聴いてもらえなかったり、雑談相手もいなかったりします。
その状態が続くことで、周囲を皆敵と認識してしまっていることさえあります。
敵だと思っている人の指示指導、アドバイスを聞こうと思わないですよね。
なので、さらに周囲から異端児扱いされる。
その悪循環に入っています。
その悪循環を断ち切るために、相手が何を言っても、とにかく聴いて、承認する。
これだけで変化が出てきますが、これが難しい(らしいです)。
難しく感じる理由は、関わるあなた自身が自己受容できていないから。
意見の違う人の話を聴いて承認するのって、あなた自身にストレスがかかりますよね。
それでも、チームや組織を良くしたいという思いで、日々指導しているんですよね。
愚痴りたくなったり、弱音を吐きたくなるときもありますよね。
いいんですよ。
愚痴ってもいいし、弱音を吐いてもいいし、逃げ出したっていい。
まずは、あなた自身を徹底的に承認してあげてください。
そうすることで生まれてくるものがあります。
それは、「勇気」。
今日は逃げ出しちゃった。でもそんな自分を責めるのではなく、イイんだよ、今日は逃げたかったんだよね、と認めてあげることで、
よし、じゃあ明日はチャレンジしてみよう、という「勇気」が湧いてくる。
こういう作業が面倒だと感じる人も多いと思いますが、騙されたと思ってやってみて。
私自身はもちろん、これをやり続けている人は、その効果、変化を実感しています。




