悪循環を断ち切る第一歩

太田英樹

太田英樹

テーマ:コーチングコミュニケーション



聴いて、認めて、自分を受け入れる


この時期、毎年、講師仲間が新入社員研修に奔走している投稿を見て、羨ましくなってしまう私。
接遇マナー研修もやってはいますが、あくまでも対人関係を改善するコミュニケーションが専門なので、他の講師のように春に忙しくなることがない!

意図しているわけではないですが、困難事例を扱うことが多く、これまでも
「あの人は変わらない」
と長年言われ続けていた人の言動が変わった、ということが何度もあります。

コツは、変えることを目的としない、こと。

相手の課題に意識を向けて、そこをなんとかしようとすればするほど、増えていきます。

なので、相手の課題ではなく、その相手も含めて、どんなチーム、組織になったらいいのか、理想の未来像をイメージし、それが実現した感覚で相手に関わる。

実は、その前にやることがあるんですが、それをやるだけでも変わります。
とにかく、相手の話を聴くこと。

問題視されている社員さんは、日頃自分の意見を否定されたり、最後まで聴いてもらえなかったり、雑談相手もいなかったりします。
その状態が続くことで、周囲を皆敵と認識してしまっていることさえあります。

敵だと思っている人の指示指導、アドバイスを聞こうと思わないですよね。
なので、さらに周囲から異端児扱いされる。
その悪循環に入っています。

その悪循環を断ち切るために、相手が何を言っても、とにかく聴いて、承認する。
これだけで変化が出てきますが、これが難しい(らしいです)。
難しく感じる理由は、関わるあなた自身が自己受容できていないから。

意見の違う人の話を聴いて承認するのって、あなた自身にストレスがかかりますよね。
それでも、チームや組織を良くしたいという思いで、日々指導しているんですよね。

愚痴りたくなったり、弱音を吐きたくなるときもありますよね。
いいんですよ。
愚痴ってもいいし、弱音を吐いてもいいし、逃げ出したっていい。
まずは、あなた自身を徹底的に承認してあげてください。
そうすることで生まれてくるものがあります。

それは、「勇気」。
今日は逃げ出しちゃった。でもそんな自分を責めるのではなく、イイんだよ、今日は逃げたかったんだよね、と認めてあげることで、
よし、じゃあ明日はチャレンジしてみよう、という「勇気」が湧いてくる。
こういう作業が面倒だと感じる人も多いと思いますが、騙されたと思ってやってみて。

私自身はもちろん、これをやり続けている人は、その効果、変化を実感しています。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチングコミュニケーション研修により、社内コミュニケーションの円滑化、人材定着率や顧客満足度向上、事業成長に繋げます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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