アサーティブコミュニケーション
自分とまったく同じ考え、価値観の人間なんて、この世に誰1人いない。
これは、自分が特殊、特別という話ではなく、価値観は経験に基づいて構築されていくので、
完全に同じ人生経験をしている人間が存在しないのだから、価値観だって全員違う、という話。
ただ、案件レベルや一部、一面では同じ考え方だね、ということはあります。
コーチングをしている人なら知っているかもしれませんが、かの有名な世界ナンバーワンコーチ、アンソニー(トニー)・ロビンズ。
アンソニーとその奥様は、共に「人に対して誠実であれ」という価値観をもっていました。
ある日、夫婦の意見の違いが発生し、夫婦喧嘩になりました。
人に対して誠実であれ=すぐに互いの意見をすり合わせ、なるべく早く仲直りすること、と考えるアンソニーは、奥様と話し合おうとします。
ところが、
人に対して誠実であれ=感情的に相手に話をするのは良くない、と考える奥様は、自分の感情が落ち着くまでアンソニーを避けます。
アンソニーは追いかける、奥様は避ける。
「誠実って大事だよね」と言っている夫婦でも、その「誠実」の捉え方の違いでこんなことが起こる。
それくらい、自分と相手は違う、と思ったほうがいい。
相手の考えがわかった気になったり、自分の考えを相手はわかってくれているはずと思い込んだり、これは世間の常識だと決めつけてしまうことは、
対人関係を悪くしてしまうリスクがあります。
じゃあ、どうしたらいいの?
自分には自分の考えがあるように、相手には相手の考えがある。
だから、相手に自分の考えをちゃんと伝えて、相手の考えをちゃんと聴く。
ちゃんと伝える、というのは、
自分の言いたいことだけ言うのではなく、相手が受け取りやすいように、相手が受け取れているかを確認しながら伝える、ということ。
ちゃんと聴く、というのは、
自分の都合のいいように聴くのではなく、相手が言いたいこと、相手の真意を考え、確認しながら聴く、ということ。
SNS主流の現代においては、文字・文章を書いて伝えることが多くなっているので、なおさら真意が伝えにくいし、わかりにくいので、
ちゃんと聴いてちゃんと伝えるは大事だと思っています。