聴く、伝える

太田英樹

太田英樹

テーマ:コーチングコミュニケーション

自分とまったく同じ考え、価値観の人間なんて、この世に誰1人いない。

これは、自分が特殊、特別という話ではなく、価値観は経験に基づいて構築されていくので、
完全に同じ人生経験をしている人間が存在しないのだから、価値観だって全員違う、という話。

ただ、案件レベルや一部、一面では同じ考え方だね、ということはあります。

コーチングをしている人なら知っているかもしれませんが、かの有名な世界ナンバーワンコーチ、アンソニー(トニー)・ロビンズ。

アンソニーとその奥様は、共に「人に対して誠実であれ」という価値観をもっていました。

ある日、夫婦の意見の違いが発生し、夫婦喧嘩になりました。

人に対して誠実であれ=すぐに互いの意見をすり合わせ、なるべく早く仲直りすること、と考えるアンソニーは、奥様と話し合おうとします。

ところが、
人に対して誠実であれ=感情的に相手に話をするのは良くない、と考える奥様は、自分の感情が落ち着くまでアンソニーを避けます。

アンソニーは追いかける、奥様は避ける。

「誠実って大事だよね」と言っている夫婦でも、その「誠実」の捉え方の違いでこんなことが起こる。

それくらい、自分と相手は違う、と思ったほうがいい。

相手の考えがわかった気になったり、自分の考えを相手はわかってくれているはずと思い込んだり、これは世間の常識だと決めつけてしまうことは、
対人関係を悪くしてしまうリスクがあります。

じゃあ、どうしたらいいの?

自分には自分の考えがあるように、相手には相手の考えがある。

だから、相手に自分の考えをちゃんと伝えて、相手の考えをちゃんと聴く。

ちゃんと伝える、というのは、
自分の言いたいことだけ言うのではなく、相手が受け取りやすいように、相手が受け取れているかを確認しながら伝える、ということ。

ちゃんと聴く、というのは、
自分の都合のいいように聴くのではなく、相手が言いたいこと、相手の真意を考え、確認しながら聴く、ということ。

SNS主流の現代においては、文字・文章を書いて伝えることが多くなっているので、なおさら真意が伝えにくいし、わかりにくいので、
ちゃんと聴いてちゃんと伝えるは大事だと思っています。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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