どこに意識を向けるか

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

売上が上がらなくて業績が悪化したり、
スタッフが辞めたりして、状況が悪くなってくると、
その原因を究明し、改善しようとする。

ごく当たり前のことですよね。

会社ではそれをしないと、倒産してしまいます。

大事な事です。

それで改善し、うまくいけばそれでオッケー。

しかし、一つ二つそれを繰り返してもうまくいかない、もしくは結果が出るまで時間がかかるなら、
『原因究明→改善策』を手放してみたほうがいい。

「意識すればするほど、そこが増える」

その原理原則があるから。

業績が上がらない

→その原因は、スタッフの行動

→その原因は、スタッフの意識

→それを改善するために勉強会

これは、

「スタッフの意識が低いから、業績が悪い」

という点に意識が向いている状態。

スタッフの意識が低い、という意識をしているので、スタッフのそういう言動が目につくようになり、
いくら改善策を講じても、意識の低い言動に目が向くので、全体的に改善されつつあっても、それに気づくことができない。

で、やっぱり意識が低いから、と、また別の改善策を考えよう、となる

というループに入っていきます。

このループに入ってしまうと、どんな改善策を講じても同じです。

「スタッフの意識が低い」と思い込んでしまっているから。

このループを抜け出すには、

「改善しなきゃ」を手放し、
「改善できた未来」をイメージする。

その未来で、自分はどんな気持ち、表情口調で仕事をしているか、

スタッフはどんな表情口調、空気感で仕事をしているか、

その様子を見て、自分はどんな気持ちになっているか、

それらをイメージして、その気分で仕事に取り組む。

結局何も変わらないじゃないか、と思うかもしれませんが、実はめちゃくちゃ変わります。

まず、あなたの雰囲気が変わります。

スタッフの意識の低さに意識が向き、
「この現状を変えないと、会社が倒産するかもしれない」という気持ちでいるのと、

改善できたイメージで、幸せそうな気持ちでいるのとでは、

あなたが身にまとう雰囲気は天と地ほど違います。

そして、あなたがその雰囲気でいると、周りもその影響を受けます。

スタッフの気持ちが上がり、雰囲気が良くなる。

そんな雰囲気のスタッフさんに、お客様も相談してみよう、頼ってみよう、という気持ちになります。

結果的に、会社の業績が好転します。

もちろん、絶対そうなる、と言い切れるものではないですが、
結果の出ない改善策に執着して悪化するくらいなら、おススメします。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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