主観のかたまり
売上が上がらなくて業績が悪化したり、
スタッフが辞めたりして、状況が悪くなってくると、
その原因を究明し、改善しようとする。
ごく当たり前のことですよね。
会社ではそれをしないと、倒産してしまいます。
大事な事です。
それで改善し、うまくいけばそれでオッケー。
しかし、一つ二つそれを繰り返してもうまくいかない、もしくは結果が出るまで時間がかかるなら、
『原因究明→改善策』を手放してみたほうがいい。
「意識すればするほど、そこが増える」
その原理原則があるから。
業績が上がらない
→その原因は、スタッフの行動
→その原因は、スタッフの意識
→それを改善するために勉強会
これは、
「スタッフの意識が低いから、業績が悪い」
という点に意識が向いている状態。
スタッフの意識が低い、という意識をしているので、スタッフのそういう言動が目につくようになり、
いくら改善策を講じても、意識の低い言動に目が向くので、全体的に改善されつつあっても、それに気づくことができない。
で、やっぱり意識が低いから、と、また別の改善策を考えよう、となる
というループに入っていきます。
このループに入ってしまうと、どんな改善策を講じても同じです。
「スタッフの意識が低い」と思い込んでしまっているから。
このループを抜け出すには、
「改善しなきゃ」を手放し、
「改善できた未来」をイメージする。
その未来で、自分はどんな気持ち、表情口調で仕事をしているか、
スタッフはどんな表情口調、空気感で仕事をしているか、
その様子を見て、自分はどんな気持ちになっているか、
それらをイメージして、その気分で仕事に取り組む。
結局何も変わらないじゃないか、と思うかもしれませんが、実はめちゃくちゃ変わります。
まず、あなたの雰囲気が変わります。
スタッフの意識の低さに意識が向き、
「この現状を変えないと、会社が倒産するかもしれない」という気持ちでいるのと、
改善できたイメージで、幸せそうな気持ちでいるのとでは、
あなたが身にまとう雰囲気は天と地ほど違います。
そして、あなたがその雰囲気でいると、周りもその影響を受けます。
スタッフの気持ちが上がり、雰囲気が良くなる。
そんな雰囲気のスタッフさんに、お客様も相談してみよう、頼ってみよう、という気持ちになります。
結果的に、会社の業績が好転します。
もちろん、絶対そうなる、と言い切れるものではないですが、
結果の出ない改善策に執着して悪化するくらいなら、おススメします。