リスク管理は大事です。が

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

できる人ほど、リスク管理の意識が働きます。

何か良いアイデア、チャレンジを思いついても、
それをすることによるリスクを予測して、そのリスクを回避しようと考えます。

その結果、実行しないという結論に至ることもあるでしょう。

しっかりと経験や情報をもとに思考するからこそです。

しかし、それは、せっかくの良いアイデア、素晴らしい未来を、自ら遠退けることでもあります。

「今まで何をやってもダメだったんだから、次もダメに決まってる」

と、起こってもいない未来を決めつけてしまう。

これは、自分のことだけでなく、他人や組織においても同じ。

「うちの会社はいつも意見が通らないから、どうせ今回意見しても通らないに違いない」

「あいつは根気がないから、どうせまた続かないに決まってる」

と。

「描いた未来は現実になる」

師匠平本あきおさんから教わったことであり、私もそう信じています。

「ダメかもしれない」

「ダメに決まってる」

と思えば、そうなります。

一昨年、私のバイクの月間走行距離は1,000kmほどでした。

プライベートではほとんどバイクに乗ってないので、すべて仕事の移動です。

通勤だけでも600km近く走るので、訪問先への移動はせいぜい400km

それが、最近の月間走行距離は約2,500km

自宅から直接講演先や法人さんに向かうことがほとんどになっているので、2,000km以上仕事で移動していることになります。

一昨年の5倍以上。

一昨年、私は社内で

「今は仕事は少ないですが、必ず来年にはバイクで走り回って、会社にほとんどいない状態になっています」

と宣言していました。

見事にその宣言どおりになっています。
一昨年その宣言をした時、私には何の根拠もありませんでした。

仕事が増える予兆があったわけでもなく、知人の紹介案件がほとんどで、新規の問い合わせもほとんどない。

でも、私には、忙しくも楽しくバイクで走り回っている自分の姿がありありと見えていました。

信じて、疑っていなかった。

よく、自信がある、と言うと、

「根拠は?」とたずねますね。

仕事であれば、なおさら根拠は大事。

でも、根拠のある自信は、その根拠が崩れると、失敗の根拠にもなってしまう。

なので、実は、「根拠のない自信」が最強だったりします。

根拠を手放し、やみくもに信じてみるのも一つですよ。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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