言葉の奥にあるものまで聴く
まるで癖のように、
「ごめん、ごめん」
「あ、ごめんなさい」
って使ってないですか?
例えば、
「この落とし物、どなたのものですか?」
なんてたずねられた時に、
「あ、ごめんなさい、私です」
みたいに、反射的に出てくる「ごめんなさい」
もちろん、何か謝罪すべきことや言動があったのであれば、
「ごめんなさい」が適切な表現ですが、
別に謝罪するような場面でなくても、相手の手を煩わせてしまったとか、相手の時間を奪ってしまったとかの意味合いで使うことが多い。
「ごめんなさい」は、マイナスをゼロに戻す言葉です。
生活や仕事の場面で、そんなにマイナスになっているわけでもないのに、必要以上に使っているケースも少なくありません。
この「ごめんなさい」を「ありがとうございます」に変えてみてください。
「あなたの貴重な時間を奪ってしまってごめんなさい」
ではなく、
「私のために貴重な時間を割いてくれてありがとう」
に変える。
「ごめんなさい」がマイナスからゼロに戻す言葉なのに対して、
「ありがとう」は、プラスに変える言葉です。
言葉一つで、相手の感情も、自分の感情も変わります。
感情が変われば、行動が変わります。
ちょっとしたことです。
そんなことで変わるはずない、と思うかもしれません。
あるいは、こちらが何をどう変えても、相手は変わらない、と思うかもしれない。
一緒に暮らす夫や妻、子どもでさえ、言葉がなくても通じ合う、なんてのはとても難しいこと。
ましてや、他人の集合体である会社組織で、言葉なしに意思疎通はできません。
だからこそ、言葉に意味を込めるんです。
「ごめんなさい」を「ありがとう」に変えることで、きっと変化が起こります。