相手目線で伝え方を工夫する
例えば、やらなきゃいけない仕事があって、
「よし!今から集中して仕上げるぞ!」
と意気込んで始めたものの、気づいたらいつのまにかスマホをいじってる、
なんてことないですか?
こういう、意識と無意識の葛藤があるよねー、と現代心理学の礎を築いたフロイトは言っています。
そして、多くの人は
「意志が弱いからだ」
と、スマホいじりに負けてしまう人を責めます。
これに対して、アドラーは、
意識も無意識も自分の中に共存しているものであって、葛藤なんかしてないよ、
と言います。
つまり、知らない間にスマホいじりをしているのではなく、自分の意志でスマホいじりを選択しているのだ、ということ。
どちらの説を支持するかは人それぞれですが、私はアドラーの考えです。
フロイトの考えだと、自分ではコントロールできない無意識に対して、強い意志を持った人しか対抗できない。
つまり、弱い人はいつまで経っても仕事が進まないということになる。
対策としては、強い意志をもつとか、強制的に追い込むとか、なんだか苦しみが伴う感じになります。
アドラーの考えでは、
意志が強いか弱いかではなく、自分の興味関心がスマホいじりなので、そちらを選択している、ということであり、
対策としては、スマホより仕事に興味関心がもてるようになれば、自然に仕事を選択するようになる。
こっちのほうが楽しめそうじゃないですか?
どちらが正解ということではなく、
人によっては、強い意志で乗り切るんだ!が合うでしょう。
それはそれでオッケー!
自分は意志が弱いから、強い意志をもてと言われてもできないよー、という人は
「そうか、私は今スマホが見たいんだ。だから仕事よりスマホを選択してるんだ」
と認めちゃったうえで、
「満足するまでスマホを見よう。スマホに飽きたら仕事を始めよう」
と決めたほうがうまくいくかもしれませんよ。