息子とのやりとり

太田英樹

太田英樹

テーマ:コーチングコミュニケーション

あるあるかもしれませんが、
うちの息子は、風呂上がりにいつまでも裸でいます。

毎晩ほぼ100%、私か妻が何らかのアクションを起こさないとパジャマを着ません。

まぁ、私たち夫婦にとって、それほど重要度の高いことでもないので、なんとかしようとも思っていませんが、

息子が、何に関心が向いていて、服を着ないのか、関心はあります。

先日も、私が仕事から帰り、夕飯を食べているところに、
息子がお風呂から上がってきました。

私に、晩御飯の用意を手伝ったことを報告してくれて、ちょっとテレビつけてみたり、ガサゴソしていましたが、

その間、もちろん真っ裸です。

私も、たいして気にはしていませんが、ちょっとおふざけで、

「いつまでも裸でいるんなら、お◯ん◯ん引っこ抜くぞー」

なんて言いながら近寄って行きました。

すると、息子は笑いながら、「イヤーダメー」と叫びながら、私の魔の手を避け、ソファに倒れ込みました。

男の子なので、戦闘ごっこが好きで、よく戦闘モードになるんですが、
その瞬間もそんな感じで、足を振り上げながら倒れ込んでいき、
その足が私の右目を直撃しました。

たまに戦闘ごっこに付き合う時にも注意するんですが、顔を叩いたり蹴ったりするのだけはNGと言い聞かせています。

とはいえ、毎回それを忘れて顔に手や足が伸びてくる。

いつもの戦闘ごっこなら、こちらも想定しているので避けるんですが、昨夜は不意だったのでマトモに喰らいました。

瞬間的に怒鳴ってました。

「いつも顔蹴るなって言うてるやろ!目なんか蹴ったら見えへんようになることもあるんやぞ!」

その時の息子の表情、態度は、怒られたというより、不満げな感じ。

それに気づきながらも、私もあまりに目が痛いので、息子の言分は聴きませんでした。

「早く服着ろ!」

と言い放ち、私は夕食の続きを、息子は服を着て歯を磨きに行きました。

そのやりとりを知らない妻と息子がリビングに戻ってきて、いつもと変わらない様子なのを見て、

「もう少し反省しなさい」

と声をかけました。

妻が息子に事情を聴くと、

「なんか知らんけど、おとうさんが近寄ってきて、避けようとしたら足が当たって怒られた」

と。

いろいろツッコミどころはあるんですが、まず妻は、なぜ風呂上がりに早く服を着てほしいかを説明します。

そこで一つわかったこと、

「風邪引いたら困るでしょ?」と言う妻に、「困らない」と答える息子。

なるほど、息子は風邪引いても困らないと思っている。

だから服を早く着たいと思わないのか。

もう一つ、私が怒っていたところ、

わざと蹴ったかどうかは別にして、たとえ偶発的でも他人を傷つけたら責任が発生すること、

目を傷つけて、見えなくなったらその人の人生に対する責任が一生ついてくることを説明。

アドラーは、主体論の中で、他人の視線を気にして生きる必要はなく、自分が人生の主人公として選択できることを唱える一方で、

「社会性」の重要性も唱えています。

どんなに自由に生きようとも、私たちは社会とは切っても切れません。

社会規範、ルールの中で暮らしているんです。

人生の主人公なら何をしてもいい、わけではなく、社会のルールの中で自分らしく生きることを唱えています。

アドラーは叱る、怒るを全否定していません。

必要があると思えば叱るも怒るも褒めるもアリです。

大事なのは、意図的にすること。

意識してできることは、意識してやめられる。

ちょっと感情的にはなっちゃいましたが
その後は、いつも通り

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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