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コラム

価値観の違いを認める

2022年11月19日

テーマ:組織改革

コラムカテゴリ:ビジネス

現代の70歳代以上の価値観は「モノ」

50歳代以上は「カネ」

20代30代は「アリカタ」

と言われています。

介護のお仕事をされている方は、何度か経験あると思いますが、よく高齢者から「アメちゃん」もらうことないですか?

私も昔はポケットの中が、利用者さんからいただく飴でいっぱいでした。

これは、戦後のモノがない中で生き抜いてきた人たちにとって、手っ取り早く糖分が取れる飴は、とてもありがたいものだったので、
高齢者の皆さんの価値観に刷り込まれているからだと言われます。

50代60代は、高度経済成長からバブル期にかけて、とにかく稼いで、マイホームやマイカー、家電3種の神器をもつ、そのためにお金が必要、
そういう価値観が刷り込まれていると言われます。

20代30代は、食べ物やお金に困ることは少なく、満たされた暮らしの中で、
多種多様な価値観の中での自分の在り方や存在意義に意識が向くことが多い、と言われています。

もちろん、そういう傾向があるというだけで、皆そうというわけではありませんが、

「お金」に価値を感じる世代にとって、「存在意義」に意識が向く世代はどう映るでしょう?

「グダグダと考えてないで、とにかくがむしゃらに仕事しろよ」と思う人も少なくないでしょう。

また、自分探しに重きを置く世代にとって、お金を稼ぐことがステータスとしていた世代は、どう映るでしょう?

世代が違うだけでも、価値観はまったく違います。

当然ながら、個人個人でまた違います。

家庭であれ、職場であれ、組織やコミュニティに人が複数集まれば、同じ数だけの価値観があります。

そんな中で、自分の価値観で他人の価値観を評価分析したり、ましてや批判否定しても、うまくいくはずがない。

それぞれが自分の価値観を出し合い、

互いに尊重し、それらをどう活かせばうまくいくか考えるようにならないと、

組織の生産性も下がるし、

価値観を否定された人は反発したり、逆に精神的に病んでしまったり、最悪の結果もありえます。

そんな現場をいくつも見てきたからこそ、

否定しあうのではなく、我慢するのでもない、

「なるほど!あなたはそういう価値観をもってるんですね!私はこういう価値観なんですけど、どうするのが一番いいか一緒に考えてもらえる?」

と言える現場が増えてほしい。

この記事を書いたプロ

太田英樹

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹(株式会社インサイトハウス)

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