やる気スイッチは存在しない

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

映画「ビリギャル」で有名な坪田信貴さんは、

「ヤル気スイッチは存在しない」

と言います。

例えば、今日はこの仕事を仕上げなきゃ、と思っていても、
なんだかヤル気になれず、やろうやろうと思いながら、結局やらなかった、
というようなことは多くの人が経験していることでしょう。

私の仕事においても、経営者の方から

「うちの社員はヤル気が感じられない。なんとかしてくれ」

と言われたりします。

できる人からすれば、やる気が出なかったり、持続しなかったりするのは「意志が弱いからだ」と断罪されるんですが、
実は、意志はあまり関係ありません。

必要なのは「ヤル気」ではありません。

例えば、皆さんは、好きなことをする時に強い意志やヤル気が必要ですか?

私はバイクで走るのが好きなんですが、バイクに乗るのに、ヤル気は必要ありません。

もっと言うと、どうでもいいこと、にもヤル気は必要ないですよね。

例えば、テレビを観るのにも、意を決しないとテレビをつけない、という人はあまりいません。

なのに、仕事や勉強、ダイエット、禁煙などになると、突如として「意志」「ヤル気」が必要と思い込む。

そう、思い込みなんです。

すべては、「動機」と「習慣化」です。

私たちは、

「◯時間勉強しなきゃ」

「◯◯までにこの仕事を終わらせなきゃ」

「◯kg体重を落とす」

など、大きな目標を立てたがるんですが、

大きな目標があると燃える人と、萎える人がいます。

後者にとって必要なのは、大きな目標ではなく、小さな目標、ちょっとした動機です。

「明日の朝までにこの仕事を終わらせよう」

ではなく、

「家に帰ったら、パソコンの電源を入れよう」

という目標を立てます。

そして、実行する。

実行できたら、次の小さな目標、「USBメモリーをパソコンに挿す」を立て、実行する。

この繰り返し。

さらにポイントになるのは、「承認」です。

一つ小さな目標をクリアするごとに、

「おー!できた!俺ってスゲ〜」

と自分に言ってあげる。

これをやることで、小さな目標という動機を自分で作り、実行して承認することで、次の動機につながる。

その繰り返しが、習慣になる。

大きな目標を立てて、クリアできずに叱責したり、腐したりするよりも、
この方法のほうが何倍も生産性が上がります。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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