感情を先につくる
一時期、
「見つけてあげるよー、きみだけの『ヤル気スイッチ』」
って、流行りました。
身も蓋もないことを書きますが、ヤル気スイッチなんてものは、存在しません。
やらなきゃいけない勉強、
やらなきゃいけない仕事があって、
突然燃え上がり、もの凄い集中力で完遂してしまう、なんてことはありません。
あるとすれば、強烈な思い込み。
心理学的には、思い込みによって、そういうスイッチ(心理学的には「トリガー」といいます)が発動し、
なかなか手をつけられなかったことに着手する、ということはあります。
ただ、それも長くは続かない。
とりあえず取り掛かってはみたものの、スマホが気になって、ついスマホに手が伸びたり、ネットニュースをみたりして、
いつのまにか手が止まるなんてこと、ありますよね?
なかなか都合のいいスイッチはないんですよね。
じゃあ、どうすればいい?
小さな目標、ベイビーステップがポイントです。
「帰ったら、食事を済ませて、アレをしてコレを済ませて、寝るまでに3時間あるから、仕事を片付けられる」
と、思っていても、まずそのとおりにはならないですよね。
帰ったらすぐに食事のつもりだったのに、ついテレビを観てしまい、
気づけば1時間経ってしまっていた、なんてことはよくあります。
「予定が狂ったけど、寝る時間を減らせばいいか」
と思ったりもするんですが、気づけば寝てしまっていて、結局何もできなかった・・・
と言う経験をした人は一人や二人ではないはずです。
これは、目標が高すぎるんです。
アレをして、コレをして、3時間作業して、という完璧な計画をたててしまうのではなく、
「家に帰ったら、パソコンの電源を入れよう」
という小さな計画、小さな目標を立てて、確実に実行する。
それができたら、次の小さな目標を設定する。
クリアしたら、また次の小さな目標、の繰り返しをする。
大事なのは、
「やる」という断固たる決意、ではなく、
「やりたい」というプラス感情と、
「やれる」目標設定です。
「やらなきゃいけない」は、
やりたくないので、なかなか着手できないし、やっても続きません。
「やりたい化」「やれる化」することが大事。