聴くにこだわるようになったのは
少し前にあった、顧問先での会議のこと。
会議が始まる前の雑談で、バイクの話になります。
だいたいどこでも言われるのが、
「今日もバイクですか?」
もう、こんにちは、とか、お世話になります、くらいの自然に言われる一言。
その時は、そこから教習、屋根付きバイク購入の話になり、
私
「周りは皆、いっそのこと車にすればいいのに、って言います」
と言うと、
顧問先の部長さん
「私もそう思います。でも、それくらいバイクが好きなんですね」
と、言われました。
乗り替えを検討し始めてから、バイクの話をしたほぼ全員から、車にしたらいいのに、って言われ続けていて、
それに対する合理的反論、
つまり「なぜ、車ではなく、屋根付きバイクに乗り替えないといけないのか」ばかり伝えてきました。
でも、理由はもっとシンプルで、バイクが好きだから。
私自身も忘れていたことを、部長さんが言葉にしてくれたことで、ハッキリと気がついた。
「しなきゃいけない」からやっているのではなく、
「したい」からやっている。
コーチングがなぜ現代社会で取り入れられているのかは、ココにあります。
価値観の多様化が極限まで進み、何が正解か誰にもわからない時代。
私たちが仕事をする理由、
その仕事を選んだ理由、
家庭をもつ理由、
パートナーを選ぶ理由、
子どもを産む理由、
生きる理由、
ありとあらゆるものに理由づけがなされ、
それに対して他の誰かがジャッジをする。
そんな時代だからこそ、
「本当はどうしたいのか」を、他人からの押し付けではなく、
自分の内にあるものに気づくこと。
それが、コーチングなんだと思います。
今は、この相棒と一緒に全国走り回っています。