なかなかできない人のための「習慣化」の極意

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

人間は、「楽なほう」を本能的に選択します。

例えば、今日から毎日10km走るぞ!と決めたとします。

と、思っていたけど、

「やっぱり明日からにしよう」

その翌日も、

「明日は必ず」

とか思っているうちに、結局やらない。

似たようなことは、みなさんもよくあると思います。

これを
「意志が弱いからだ」
と言う人がいますが、実は違います。

意志の問題ではありません。

では、なぜ、
毎日10km走ると決めて、実際に走る人と走らない人がいるのか。

まず、
「決めたことは必ず実行しないと気がすまない」という人にとって、
走るか走らないかの選択肢では、「走る」を選択したほうがしっくりくる。

つまり、それが「楽なほう」なんです。

次に、

そんな価値観はなく、走る決意も必死の思いで決心した人にとっては、
走るか走らないかの選択肢では、
「走らない」選択が「楽なほう」なんです。

「走る」のは苦痛だけど、そうしないといけないと思ったから決心した、は苦痛なのでやっぱりやりません。

それこそ、最初は意志の強さでなんとか始めることはできるかもしれません。

でも、続かない。

そのうち、やらない理由を大脳新皮質で探すようになります。

「明日までにやらないといけない仕事があるから」

「今日は雨が降ってるから」と。

あえて苦痛を好む、それを乗り越えることに快感を感じる、そういう価値観の人でない限り、
苦痛なことは避けます。

それが、人間の本能だからです。

じゃあ、一定の価値観をもった人しか目標実現できないのか、というとそうではありません。

答えは簡単、

苦痛じゃないようにしちゃえばいい。

「10km走る」のは、何か目的があるはずです。

ダイエットなのか、マラソンに出たいのか、運動不足解消なのか、何かしらの目的があるはずです。

その目的を明確にすること。

そして、それを果たした時のうれしい、楽しい、ワクワクなどのプラス感情をイメージすること。

「楽しむために、今からそのプロセスを歩む」ということを脳に学習させます。

とはいえ、じゃあ、そのために10km走る、を設定してしまうと、やっぱり苦痛なので、
確実に、苦もなく達成できてしまうステップ、これなら毎日できるステップを決めます。

「家の中を10歩あるく」でもオッケー。

本当に10歩で終わりでも目標達成だし、15歩歩いたら目標を大きく上回る。

この成功体験が、「できる」という感覚になり、毎日続けられる。

そして、習慣化する。

習慣化したら、次のステップ、また確実にできるステップを決める。

そして、実行、成功体験、習慣化。

これを繰り返すことで、どこかのタイミングで、10km走ることが習慣化します。

習慣化すれば、10km走る習慣が「楽なほう」になります。

この考え方で、資格試験の勉強が全然できなかった人が、勉強するようになったりしました。

よかったら試してみて!

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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