私たちは「経験」をもとに物事の判断をしています

太田英樹

太田英樹

テーマ:コーチングコミュニケーション

大脳皮質・大脳新皮質


私たちは日ごろ、大脳皮質、大脳新皮質という、脳の一番外側を使って「思考」しています。

ものごとの判断もそこで行います。

その判断材料となる「経験」をもとに、脳が処理しています。

議論し始めると理論理屈で論破しちゃうような人は、この大脳皮質が使えている人と言えます。

裁判のように、黒か白かハッキリしないといけない場面や、
モノを作ったり修理したりする時にはとても大事な能力なんですが、
それ以外、とりわけ人間関係においては、とても厄介な存在になります。

だって、
人の考え、言動を、自分の経験と思考で正しいか間違っているか判断しちゃうんです。

例えば、介護の世界で昔から問題にあがる
「敬語」

接遇マナーとして、高齢者に敬語を使うのは当たり前と考える人もいれば、
アットホームな関係だから、敬語を使うとよそよそしくなると考える人もいます。

最近の傾向として、敬語を義務付ける法人施設が増えていますが、後者の考え方はなくなりません。

法律や指定基準で敬語が義務化されれば、それが正解ということになるんでしょうけど、
まずそれはありえないですし、どこまで行っても平行線の議論になります。

思考・判断の基準は?


じゃあ、各々、敬語が必要、敬語は不要と考える人たちは、何をもってそう判断しているんでしょう?

それが「経験」です。

多くは、いろんな人生経験、仕事での経験からそう判断しています。

さらには、
感情が揺さぶられるほどの衝撃的な経験をした人は、
それが「価値観」だったりもします。

他人の考えや価値観を、自分の考えや価値観で否定しても、
何も生まれません。

だって、経験や価値観って人の人生そのものですから、それを否定するということは、相手の人生を否定しているのと同じです。

とはいえ、否定されたら、否定し返したくなりますよね。

自分は否定したくなくても、相手が否定してくるんだから。

そんな時は、自分に寄り添ってあげて。

否定されたら腹立つよね。
ムカつくよね。

とことん、自分の感情に寄り添ってあげて。

なんなら、どこか安心安全な場所で、大声で怒りを爆発させてしまうのもイイ。

全部出し切ったら、また違う感情が出てくるかも。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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