レクの中身のせいじゃないかも【高齢者施設・交流サロンのレクリエーション34】
前回のコラムでは、レクリエーションの計画、改善のために、高齢者のニーズを知ることが大事だということを紹介しました。今回は、ニーズを知るためにできることを紹介します。
思い出・歴史・価値観を知る
参加する高齢者一人ひとりの思いは異なります。長い時間をかけて積み重ねてきた歩みにより、小さい子どもに比べて、何を大切にしているか、一人ひとり大きく異なることが多いです。
・思い出
・これまで歩んできた人生・歴史
・好きなことや大事にしている価値観
を知ると、レクリエーションのヒントにもなります。もちろん無理に聞き出そうとしなくても、日頃からコミュニケーションを取る中で、自然と知ることができます。このコラムを書いている私よりも、日頃から高齢者と接している介護職員さんの方がずっと得意なのではないでしょうか。
男性のやる気を引き出したのは…
作業療法士さんにこんな話を聞くことができました。高齢者施設でボーリングのレクを企画したものの、ある男性が参加してくれなかったそうです。ふと、その男性がプロ野球の地元球団の熱狂的なファンであることを思い出しました。そこで、次にボーリングのレクを企画した時には、ボーリングのピンにライバル球団のチームカラーの装飾を施し、
「今日はライバル球団を倒しましょう!」
と男性に声をかけたそうです。それならば…ということで、男性も参加して熱心にレクに取り組んでくれたそうです。
レクリエーションに参加することに気恥ずかしさを感じる男性がいても不思議ではありませんが、その人の歴史、大事にしていることを知ることで、心の距離を縮めることができたのではないかと私は思います。
思い出や歴史を知るレク
過去のコラムで、一人ひとりの歴史や思い出を知ることにもつながるレクリエーションをいくつか紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。
自分史づくり
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5041855/
往年のヒット曲でカラオケクイズ
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5042007/
名スター当てクイズ
https://mbp-japan.com/kyoto/jugglertakyu/column/5042260/
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