自分史づくり【高齢者施設・交流サロンのレクリエーション13】
「高齢者施設・交流サロンのレクリエーション」では、様々なレクリエーションを紹介しています。
今回は、創作系レクリエーションの代表的なバリエーションである川柳・俳句・和歌を紹介します。
川柳・俳句・和歌
日本に古くからある芸術である川柳・俳句・和歌そのものについては、説明の必要はないかと思います。テーブル・短冊・ペンさえあればどこでも気軽に挑戦できるため、高齢者向けレクリエーションとしても人気が高いです。
シルバー川柳・サラリーマン川柳をアイスブレークに
毎年発表されるシルバー川柳やサラリーマン川柳はユーモアの利いた傑作ぞろいです。川柳などの捜索を行うレクリエーションを始める前やちょっと休憩したいときにシルバー川柳・サラリーマン川柳をいくつか読み上げると、場が明るくなります。固い空気を柔らかくする手法であるアイスブレークとして、ぜひシルバー川柳・サラリーマン川柳の書籍を一冊入手してみてください。
川柳を使ったゲームもあります
私は実際に試したことはありませんが、川柳を使ったゲームもあるようです。リンクを貼っておきましたので、ご参照ください。ちょっとした一工夫で、いつもと違うゲームを作り出すことができます。
室内でできるゲーム!高齢者向けレクリエーション「おもしろ川柳!」をご紹介
https://www.cupgp.co.jp/column/2872
震災の被災地でも川柳が詠まれました
日々の暮らしでは悲しいことや辛いこと、腹立つことがたくさんあります。しかし、本人に直接怒りの言葉をぶつけたら角が立つこともありますし、自分の中の辛い気持ちを言葉で整理することが難しい場合もあります。そんなときに、川柳だと気持ちを整理できる場合もあるようです。
東日本大震災のある被災地では、震災から1か月を過ぎたころから、コミュニティセンターに地域の方が集まる際に川柳を読み上げるようになったそうです。川柳を聞いているだけで気持ちが明るくなる効果があったことが、東北大学の研究グループの調査で明らかになっています。一方で、川柳を実際に作った方の中には、ふさぎ込む気持ちも強くなった人もいたことも明らかになりました。川柳や俳句・和歌という形の表現を通じて自分の感情を誰かと共有することで元気になれる力がある一方で、本当につらいことは無理に思い出したり表現しない方がいいことは、レクリエーションに携わる人も頭の片隅に置いておいた方がよいでしょう。
※参考文献
高橋恵子等(2012)「被災地において川柳が果たす役割とは:川柳がみつけた被災地の笑い」『笑い学研究』第19巻 pp.3-17
※川柳のイラストは、以下の著作権フリーサイトのものを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=357208&word=%E7%9F%AD%E5%86%8A%E3%81%A8%E7%AD%86
------------------------------------------------------------------------------------------------
バルーンやお手玉、体操などのレクリエーションを多数収録!
「笑って楽しい!高齢者レクリエーション」株式会社法研より発売中
アマゾンへのリンクはこちらです。
http://takkyu-san.com/Lb1/1321
高齢者施設事業者、職員の皆さんに研修を通じて
楽しいレクリエーションのアイデアをお伝えします。
研修企画「施設に笑いを増やそう」のご案内は、
以下のURLからダウンロードできます。
http://takkyu-san.com/Lb0/1t291
笑いや生きがいづくりに関する様々なご相談は、
こちらのサイトよりお問い合わせください。
https://www.humor-therapy.com