アイコンタクトをする時は、ファンを見つけることから始めてみる【プレゼンに笑いをプラスするコツ40】
しばらく更新の期間があいてしまいました。この間、東京・名古屋・島根で講演会がありました。名古屋の講演会は介護事業者を対象とした「施設に笑いを増やそう」というテーマのセミナーで、コミュニケーションのきっかけにすぐに実践可能なマジックや体操を紹介しました。笑いの力で皆さんのお勤めの施設がより明るくなることに貢献できればと思っております。
今回は「プレゼンに笑いをプラスするコツ」シリーズの第39回です。前回に引き続き、本番への心理的ハードルを低くする方法について取り上げます。
計画通りに行かなかった…
プレゼン・勉強会の講師などで大きな失敗をしてしまうと、次が怖くなってしまう人も多いかもしれません。私もお客さんの前でパフォーマンスをし始めた頃に大きな失敗をした後は、パフォーマンスがしたくてこの世界に来たはずなのに、また失敗するのではないかと不安になることが多かったです。
上手くいかなかったときは、ほとんどの場合、事前の計画外のことが起きているのではないでしょうか?頭の中で完璧なシナリオを描いていたのに、当日会場で機械のトラブルなど計画外のことが起きたことによって、いっぱいいっぱいになってしまった…というケースを、誰もが一度や二度は経験していると思います。
しかし、このようなトラブルに上手に対処することによって、かえってあなた自身の評価を高めることができるかもしれません。
計画外のことを計画しておく
計画外のトラブルに落ち着いて対処するにはどうしたらいいでしょうか?答えは実にシンプルです。
・計画通りに行かなかった時の次善の策を計画しておく
なんだ、そんな当たり前のことか、と思った方もいるかもしれません。しかし、事前に何の想定もしておかないと、会場に着いた後にトラブルになった時に焦って対処できなくなることがあります。想定をしておくだけでゆとりができます。ゆとりを持って乗り切ることで、周囲からの評価も上がることでしょう。
堂々と言うことではありませんが、私は忘れ物の名人です。マジックに必要な道具を家に置いてくる、といったことはしょっちゅうです。それでも予備を常にカバンに入れておき、当日使わない予定の芸の道具もカバンに入れておくことで、最初の計画とは少し違っても時間通りにパフォーマンスや講演を行えるように備えています。
また、講演の主催者さんが講演を開催する段取りに慣れていないことも多く、事前にお願いしていたはずが、会場に行ってからマイクが使えない、パワーポイントが使えないといったことは頻繁にあります。予備のピンマイクの送受信機セットやタブレットを毎回持参し、会場の音響さんと打ち合わせをする中で解決しています。講演に参加してくださるお客さんをがっかりさせないよう、計画外のことが起きても予め対処し、何も問題がなかったかのようにお話しすることを心がけています。
タブレットを持ち歩く
プレゼンで最も困るのは、会場に着いてからパワーポイントが動作しないことではないでしょうか?
・プロジェクターとパソコンの端子が合わなかった
・USBを持参したのに、セキュリティの都合でPCと接続できない
・持参したPCが故障する
と言ったトラブルは、頻繁に起こり得ます。そのようなトラブルへの対処法としては、
・一部で良いのでパワーポイントのスライドを配布資料代わりに印刷しておく
・タブレットを持参する
などの方法があります。
パワーポイントが動くことが前提で段取りを覚えていないと、会場でパワーポイントを見ることができないと非常に焦ります。一部で良いのでスライドを配布資料として印刷しておけば、段取りが思い出せず頭が真っ白という最悪の事態は防ぐことができます。
また、タブレットを持参することもオススメです。番外編2で、タブレットからプロジェクターに画面を表示する方法を紹介しました。仮にPCにトラブルがあっても、パワーポイントをスクリーンに表示できる可能性があります。仮にそれができなかったとしても、タブレットそのもので画像やグラフを参加者に見せることができますので、当初の計画通りではなくても、視覚に訴えることはできます。クラウドを用いてパワーポイントをタブレットに入れておくのは非常にオススメです。
会場には早めに到着しておく
相手もあることですので毎回は難しいかもしれませんが、プレゼンを行う会場にはなるべく早めに到着しておくことも大切なことです。到着するのが開始10分前だと、準備を始めてトラブルが起きたときに対処する時間がありません。もっと早めに到着していれば、トラブルへの対処法が見つかるかもしれません。
たとえば、プロジェクターが使えないことに気づいた場合、30分もあれば、スライドを印刷したものをコピーして参加者に配布することができるかもしれません。直前に慌てることのないように、できる限りゆとりをもって会場入りすることを心がけるとよいと思います。
トラブルがあった時にあたふたして動揺している様子がはっきりと見えてしまうと、せっかくよいお話でも参加者の印象が下がってしまいます。逆に落ち着いて対処していれば、かえって印象が上がります。話をしている人への印象が良くなれば、話そのものの説得力が上がることも期待できます。上手く行かなかった時の対処法も事前に考えることで、ゆとりをもってプレゼンに挑んでいただければと思います。
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