ワードのある機能を使うと、パワーポイント作成時間を短縮できます【プレゼンに笑いをプラスするコツ32】
「プレゼンに笑いをプラスするコツ」シリーズの第33回になります。前回に引き続き、パワーポイントについて取り上げます。
プロジェクターで表示する場合、文字や表は大きく
最近では多人数を対象にプレゼンをする際にプロジェクターを用いてパワーポイントを表示する機会が増えました。図や写真を大きく表示できるのは非常に大きな魅力で、上手に活用すればお話に対する理解度を格段に高めてくれます。プロジェクターでパワーポイントを表示する際には、以下の点を心がけるとよいと考えます。
・図や写真、文字は大きく
・1つのスライドに多数の情報を入れない
プレゼンは口頭での説明が基本で、口頭だと話が込み入ってしまうときの理解の助けとして使用するのがよいというのが私の考えです。私が笑いと健康の講演会で実際に使用しているパワーポイントはこんな感じです。
私の場合はご年配の方で、笑いと健康に関する前提知識が必ずしも多くない方を対象とする場合が多いため、かなり極端にシンプルなスライドになっていますが、ここまで極端でなくとも、紙で印刷する場合よりかなり情報量を減らした方が、理解の助けという観点からはメリットが大きいです。
一度で追い切れないと、関心度が下がってしまいます
さて、パワーポイントと言えば、下の写真のようなスライドを作りたいと思う方がほとんどでないでしょうか。(大学院生の頃にゼミで使用した物が1つだけ残っていました)
鮮やかで情報量が多いスライドを作ると何となく達成感もあります。紙で印刷して読む分には読みやすい資料になっています。しかし、特にお話の内容に関する前提知識が多くない参加者を対象としたプレゼンで、このような情報量の多いスライドをそのままプロジェクターから短い時間表示するのはあまりおすすめできません。
ところで、このスライドの文字と図をすべて読むのにどのくらいかかりましたでしょうか?おそらく早くても2分はかかると思います。目の前に多くの文字が書かれたスライドが大画面で表示されると、どうしても参加者はそちらを目で追い始めてしまいます。すると、口頭でのお話が頭に入りにくくなってしまいます。
そして、情報量が多いと、理解するのに時間がかかります。参加者の皆さんが何とか理解しようと目で追っている最中に、次のスライドに変わってしまうという場面が何回か繰り返されると、これ以上お話を聞く意欲が下がってしまう恐れがあるのです。せっかく時間をかけてパワーポイントを作成したのに、かえって参加者の意欲を下げてしまったのでは、非常にもったいないことです。
もちろん、アニメーションなどの便利な機能がありますので、十分な時間が取れる場合には、それらの機能を用いて話の構成をわかりやすくすることもできます。しかし本番で短い時間しか与えられていない場合、大胆に情報量を減らすことが、かえって理解を促進する場合もある、この点は盲点ですので、ぜひシェアしたいと思います。
明日から遠征が続き、25日以降はインターネットが使用できない日本海上を航行する船に乗船するため、更新はしばらくお休みします。平成が終わる前にあと1回投稿できればと思っています。
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