内輪ウケを超えるひと工夫【プレゼンに笑いをプラスするコツ+α】
「プレゼンに笑いをプラスするコツ」シリーズの第24回です。引き続き、お話をわかりやすく興味を抱きやすいものにする方法をお話ししたいと思います。
内容を詰め込み過ぎない
今回お伝えしたいことは、非常にシンプルです。お話をわかりやすくするためにできる簡単で確実な方法は、
・内容を詰め込み過ぎない
ことです。
プレゼンや講座を開催するにあたって、一生懸命勉強したり本を読んだりすると思います。せっかく勉強したのだから、ついつい全部のことをお話ししたくなってしまいます。しかし、特に参加者にとってなじみのないお話だと、内容がたくさんあり過ぎると何が大事なのかわかりにくくなってしまいます。ですので、本当に伝えるべきことに内容を絞り、一番伝えたいことが理解しやすいようなシンプルな構成にした方がよいと思います。
私は笑いと健康の講演会を多数行っており、時間は60分の時もあれば90分の時もあります。しかし90分の時には60分の時に比べて学術データを交えた真剣な話が1.5倍とはならず、せいぜい1個か2個追加する程度です。残りの時間はお話しにちなんだ内容の脳トレや体を動かすと言ったアイスブレークを足しています。学術データをあまり足さない方が本当に大事な内容が伝わりやすいからです。
芸術の世界では、「足し算ではなく引き算で考えなさい」とよく言われます。作品を作る時に自分のできることをすべて入れるのではなく、極限まで削った方が感動を生みやすいという格言です。
皆さんに何かお伝えするべきメッセージがある場合、内容を詰め込み過ぎない方が伝わることもあるのです。Simple Is Bestです。
削った部分は次回の引き出しになります!
とは言え、せっかく一生懸命準備したのに、削って無駄になってしまうのはもったいないと思うのが人情ですよね。ですが、仮に一部を削ったとしても、決して準備に費やした時間は無駄ではありません。今回のプレゼンで使うことがなかったとしても、参加者の客層が異なる別の回でお話しする時に役立つかもしれません。今その瞬間には役に立たなくても、プレゼンの準備をするたびに話の引き出しは確実に増えています。ですので、せっかくのプレゼンの機会があるならできる限りの準備をして、引き出しの多さを誇れることを目指してみてください。少しの積み重ねがきっと周囲からの信頼につながるはずです。
次回は、お話に興味を持ってもらうための双方向コミュニケーションについて考えてみたいと思います。
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