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饗庭多嘉男プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

魅せるキッチン。ガラス収納棚の活用。

饗庭多嘉男

饗庭多嘉男

テーマ:こだわりの趣味と住宅設計

現代のキッチンはコミュニケーションの場

ひと昔前まではキッチンは裏方であり、家の北側に配置されることが多かったのですが、現代のキッチンは、リビングやダイニングとつながった開放的なスタイルが増えています。

家族やお客さまとのコミュニケーションがとりやすい対面式、アイランドタイプなど、デザインのバリエーションも増え、設備、収納の選択肢も豊富になりました。

しかしキッチンは食材から家電まで、多様なものにあふれ、ちょっと気を許すと散らかってしまいます。

収納には「見せる収納」と「隠す収納」があり、雑多なものをしまうには、扉つきの棚や引き出しを利用する「隠す収納」、そしてみんなの視線の集まりやすい場所に「見せる収納」を配置することによって、雰囲気のある「魅せるキッチン」を作ることができます。

食器類をオシャレに収納

ガラス収納棚は、「魅せるキッチン」にもってこいのアイテムです。

お店などで商品を陳列するのに用いられていますが、キッチン用品もオシャレに収納できます。

「食器が好きで集めているうちに数が増え、置き場所に困っている」というような方は、中でもお気に入りのものを、あるいは季節に合わせてガラス収納棚に並べてみてはいかがでしょうか。

食器はもともとデザイン性のあるアイテムですので、高級品やブランド物でなくても、きちんと飾れば生活にうるおいを与えるインテリアにもなります。

ただ雑然と収納するだけでなく、カップはカップ、小鉢は小鉢というように「ジャンルをそろえる」、「和風と洋風を分ける」、ガラスや陶器など「素材を分ける」、「色をそろえる」など工夫しながら並べましょう。

またガラスなどの透明感のあるものは上、下に行くほど重量感を感じるものを配置するとバランスが良くなります。たとえば寒色が上、暖色が下、薄い色が上、濃い色が下、小さいものが上、大きいものが下という具合です。

多くの女性にとってリビングやダイニング、キッチンは自分らしく演出して、居心地の良い空間に仕上げたいもの。こういったレイアウトを考えるのも楽しみになり、日々の暮らしに彩りを与えてくれそうですね。

ガラス収納棚による空間演出

こだわりがあって集めている食器類などがあれば、大切にしまい込むよりも、ガラス収納棚に飾って、家族やお客さまといっしょに楽しんでみませんか。

キッチンの油煙やホコリからも守ってくれるので安心です。また、ワンルームのLDKを収納家具で仕切りたい場合、側面、天板、棚板がすべてガラス張りの収納棚を配置すると、視界が開けるので、部屋の広がり感が損なわれません。

キッチンとダイニングの間に置けば、カフェのような雰囲気を演出することができます。
このように、アイテムひとつで空間のイメージは変わり、暮らしの楽しさが広がっていきます。

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