アイランドキッチンと存在感のある『桧』の一枚板カウンターで木目を楽しむ
外で使うものをどこに置くか
新築を計画中の方の中には、たくさんのモノに囲まれて、「新居ではスッキリ暮らしたい」と強く願っている方も多いことでしょう。
限られた敷地のなかで「部屋はなるべく広く」そして「収納も充実させたい」という希望をかなえるためには、しっかりとしたプランニングが必要です。新築を機に、使わないものは思い切って捨て、収納するものがどれだけあるのかを把握し、何をどこにしまうかをよく検討しておきましょう。
たとえば次のようなものを、みなさんならどこに収納しますか?
家族全員の靴、傘および傘立て、ベビーカー、ゴルフバッグなどのスポーツ用品、園芸用品、大工道具、自転車用品などなど。
4人家族であれば、みんなが持っている靴は結構な数になります。これら外で使うものは、なるべく家の中に持ち込みたくありませんね。かといって庭に物置やガレージがない場合、置き場所に困るのではないでしょうか?
シューズクロークで玄関はいつもスッキリ
最近の住宅で、ウォークインクローゼットやパントリーとともに人気のある収納がシューズクロークです。シューズクロークは歩いて入れる玄関収納です。
家族全員の靴と、先に挙げたような屋外で使う道具を収納できるので、玄関は生活感が漂うことなくスッキリした空間になります。
アウトドア派のご家族や靴の多い方にもおすすめです。床の上に作る場合もありますが、たたきから出入りできるように開口部をつくり、床面をフラットにすれば重いものの出し入れも楽に行えます。
屋外に置くよりも便利ですし、きれいに保管でき、セキュリティ面でも安心です。
玄関は家の顔であり、外と内をつなぐ境界です。訪問者には良い印象を与えたいですし、住む人にとっては、我が家に帰った安らぎを感じる場所でありたいもの。シューズクロークはその思いに応えるすぐれた設備ではないでしょうか。
シューズクロークのデメリット
デメリットはやはり場所をとること、ということになるでしょうか。少なくとも1畳分の広さが必要ですので、玄関など、ほかの住居スペースが狭くなってしまう可能性があります。
玄関をたっぷりとった場合は、隣の部屋が狭くなってしまいます。玄関は南にとることが多いので、南に面したせっかくのリビングが狭くなるかもしれないということです。
問題ないほど広い敷地ならいいのですが、そうでない場合は玄関、隣接する部屋、全体のバランスに配慮したレイアウトが必要です。
とはいえ、最近ではマンションでもシューズクロークを備えた物件がありニーズがあります。玄関横のシューズクロークのほかに、靴箱を設けると、日常使いするシューズなどは靴箱に、オフシーズンの靴などはシューズクロークに、と使い分けることができます。
まずは収納したい物の量を把握し、設計者にじっくりと相談してくださいね。