クレプトマニア

弁護士の田沢です。

元女子マラソン日本代表の原裕美子さんが万引きを繰り返して再び刑事訴追されていた件で，改めて執行猶予付きの有罪判決が下ったことが報じられています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181030-00000005-san-l10
今度やったら刑務所に行かなければならないということを諭されていたにもかかわらず，再犯に及んでしまう心理はなかなか理解されないため，量刑としてはどんどん重くなってしまうわけですが，改めて「二度としません。」と誓ったとしても，またやるのではないかと疑ってしまうのは，なんとなく覚せい剤の場合と似ています。覚せい剤使用が依存症という病気のために再犯を繰り返すのと同じように，万引きなどの窃盗も，クレプトマニアという依存症によるものがあるようです。
https://kmri.org/about.html
もしも，犯罪が病気によるものだとしたら，懲役刑を科すことって，それほど本人の改善に繋がらず，国としても税金の無駄遣いをしていることにならないでしょうかね。刑罰を科するのではなく，治療をするという方向も必要に思われますね。

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