職場での旧姓使用をめぐる東京地裁判決

弁護士の田沢です。

婚姻している女性が，職場で戸籍上の姓の使用を強制されたとして慰謝料を求めた裁判で，東京地裁が棄却の判決を下したとのこと。
http://www.asahi.com/articles/ASJBC4TCSJBCUTIL02Y.html
この判決については，夫婦別姓を認めていない現在の婚姻制度の合憲性が争われた昨年の最高裁大法廷判決において，これを合憲とした理由付けの一つ（近時，婚姻前の氏を通称として使用することが社会的に広まっていること）と矛盾するとの指摘がなされていますね。

最高裁大法廷判決はこちら
↓↓
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/546/085546_hanrei.pdf#search='%E5%A4%AB%E5%A9%A6%E5%88%A5%E5%A7%93+%E6%9C%80%E9%AB%98%E8%A3%81%E5%88%A4%E6%B1%BA'

しかしながら，この指摘以外にも，東京地裁の裁判体が全員男性の裁判官だったという指摘も重要ですね。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/11/maiden-name_n_12447058.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001

ちなみに，この点については，最高裁大法廷判決が出たときのＪＩＪＩＣＯの解説ですでに指摘しておきました。
↓↓
http://jijico.mbp-japan.com/2015/12/22/articles18960.html

当事務所へのご相談予約，お問合せは，お気軽に下記へ


顧問契約に関しては下記をご覧ください。


弁護士　田沢　剛
〒223-0033
横浜市港北区新横浜3丁目19番11-803号
新横浜アーバン・クリエイト法律事務所
045-478-2660
045-478-2670(FAX）
＜http://www.uc-law.jp/＞
＜http://lmedia.jp/author/tazawa/＞