清原被告人に執行猶予付き判決

田沢剛

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テーマ:刑事事件雑感

弁護士の田沢です。

昨日,覚せい剤使用等で起訴されていた清原被告人に対する判決言渡しがありました。予想どおり執行猶予付きの判決でした。覚せい剤は依存性が高いですから,通常は捕まった段階で依存性が進んでしまっており,使用も常習化しています。このような状態では,「絶対にやらない。」という意思だけでやめられるはずはありません。
清原被告人については,ホリエモンが再犯→実刑を予測していますね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000128-sph-soci
覚せい剤の再犯が多いのは,脳がやられてしまうからです。一種の病気です。この種の犯罪に対し懲役刑を科しても,それだけで再犯防止につながるとは思えません。覚せい剤を撲滅したいのであれば,そもそも買う人をなくさなければなりませんし,再犯自体も防ぐ必要があります。処罰をすることよりも,国家予算を講じて治療できる仕組みをつくることの方が大切ではないでしょうか。

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田沢剛(弁護士)

新横浜アーバン・クリエイト法律事務所

裁判官時代に民事,刑事を含めて様々な事件を担当しました。紛争処理にあたり,裁判所がどのような点を問題にしているのか,どの部分の証拠が足りないのかなど,事件の見通しを踏まえたアドバイスを心掛けています。

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