最高裁が,裁判員裁判の量刑を破棄した高裁判決を維持

田沢剛

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テーマ:刑事事件雑感

弁護士の田沢です。

昨日,2件の刑事事件について,裁判員裁判の1審判決を破棄した2審判決を維持する旨の最高裁の判断が出たとの報道に接しました。1審で死刑判決を言い渡されていたにもかかわらず,最高裁は,極刑たる死刑については過去の判例を踏まえて公平,慎重に判断しなければならないなどと判示したようですが,どうして死刑だけがそのように特殊な取扱いをすべきであるような判断をしたのでしょうか。これでは,死刑を選択しないのあれば,それほどの慎重さは不要ということになりかねません。慎重に判断しなければならないのは,どの事件だって同じではないでしょうか。

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田沢剛(弁護士)

新横浜アーバン・クリエイト法律事務所

裁判官時代に民事,刑事を含めて様々な事件を担当しました。紛争処理にあたり,裁判所がどのような点を問題にしているのか,どの部分の証拠が足りないのかなど,事件の見通しを踏まえたアドバイスを心掛けています。

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