民事裁判を利用した人々の訴訟制度に対する満足度

弁護士の田沢です。

　本日，元裁判官の方が書かれた「絶望の裁判所」という書籍が届きました。この中に，2000年度の実施された調査によれば，民事裁判を利用した人々が訴訟制度に対して満足していると答えた割合は，わずかに18．6％に過ぎず，それが利用しやすいと答えた割合も，わずかに22．4％に過ぎないというアンケート結果が出ていたことが書かれており，訴訟を経験した人とそうでない人とを比較すると，経験をした人の方が司法に対する評価がかなり低くなることを裏付けていると解説されています。
　10年以上前のアンケートですから，現在はどうなのか判然としませんが，司法制度改革で法曹人口を増員させ，弁護士の不祥事も日常茶飯事のように報道されておりますので，司法に対する信頼回復は，急務といえるのではないでしょうか。


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