NHK受信契約に関する東京高裁判決
弁護士の田沢です。
過払金返還請求事件を手掛ける弁護士の間で,ここ最近の傾向として,裁判所からは過払金返還請求事件が目の敵のように扱われるようになったとの感想が出始めました。確かに,裁判所の判決の傾向も,以前とは異なって借主に厳しい判断が出るようになった気がします。過払金事件が激増により裁判所がパンク状態にあった時期は脱したようですが,「過払特需」と揶揄されていたように,「手間を掛けずに稼げる」といった面が非常に大きく,過払金がクローズアップされるようになった時期と弁護士の広告解禁の時期がほぼ重なっていたためか,一部の法律事務所が過払顧客の囲込みを図るべく公共交通機関に派手な広告を打つなど,目に余るものがあったからかも知れませんね。宣伝広告なんて,裁判官には縁のない世界でしょうから,「派手に稼いでいる。」といった悪い印象でも受けているのかも知れません。