NHK受信契約に関する東京高裁判決
弁護士の田沢です。
明日,衆議院が解散されるとのことです。現行選挙制度は,一票の価値が不平等となっており,違憲状態との最高裁判断がなされておりますので,このままの状態で解散総選挙を行った場合,その選挙は無効となってしまうのでしょうか。もしも選挙が無効となるのであれば,一体,その選挙制度を改正するにはどうしたらよいのでしょうか。衆議院議員が存在しない状態では法律は作れませんし…。無効とならないのであれば,最高裁が違憲と判断する意味はありませんし…。解散したはずの衆議院が法律を作るのであれば,そもそも解散していないのと同じであり,あるいは,このような状態での内閣総理大臣の解散権発動は許されないということにもなりかねませんし…。
普段の仕事では,憲法を使うことなど殆どありませんので,この問題が裁判所に持ち込まれたら,担当する下級審の裁判官は,大変な判断を迫られることになりますね。