NHK受信契約に関する東京高裁判決
弁護士の田沢です。
司法制度改革で弁護士の大幅増員を図った結果,司法修習を終えてもまともに就職のできない弁護士が多くなっているという話は,以前から耳にしておりました。この「まともに就職できない」というのは,就職できない結果,いわゆる「即独(ソクドク)」せざるを得なかったというのであればまだしも,即独自体も経済的に困難であるからか,「評判が芳しくなくても,とりあえずどこでもいいから,どこかの事務所に滑り込みで」という状態になっているようです。このような不本意な就職をしたために,事務所とそりが合わず,十分な修行を積まずに,やむを得ず「独立」となると,結局は,「即独」しておけばよかった,時間を無駄にしてしまったということになります。「即独」できる経済力があるのであれば,「勤務弁護士(イソ弁)」ではなくても,「軒下弁護士(ノキ弁)」くらいは経験した方がよいと思いますね。