NHK受信契約に関する東京高裁判決
弁護士の田沢です。
簡易裁判所の民事事件では,裁判官に代わって和解を進める司法委員という方がおられます。簡易裁判所の民事事件の件数が多いため,裁判官がいちいち和解をしていては,事件がはかどらないからです。この司法委員,基本的には元職がなっていることが多いです。元職といっても,裁判官ではなく,裁判所書記官のお偉いさんが退職した後に,司法委員を頼まれるのです。私も裁判官時代の平成10年に簡易裁判所の事件を担当したことがあり,その頃はサラ金事件が激増して,1期日に3人の司法委員を頼んでいましたが,本日,手続に赴いた裁判所では,6人の司法委員が法廷の裁判官脇に腰かけていました。そんなにたくさんの司法委員を頼まなければならないほど,事件がたくさんあるとは思えないんですけどね。司法委員には日当も支払われるようですから,ここにも無駄なお金が遣われているような気がしました。