ある裁判所での出来事

田沢剛

田沢剛

弁護士の田沢です。
先日,裁判所で弁論手続(当事者の主張と証拠を提出する手続)があったのですが,その時間帯に被告の事件が複数指定されており,その一つが私が原告代理人となっている事件でした。書記官から私が原告代理人となっている事件の読上げがあり,入廷して手続が行われたのですが,裁判所から出てしばらく歩いていると,事務員から携帯電話に連絡があって,すぐに法廷に戻って欲しいとのこと。戻って事情を聞くと,実は,被告の事件がそのとき複数あって,それぞれ別の代理人がついていたことから,私の担当していた事件の時に入廷すべき被告の代理人として,本来その事件の代理人となっていない別の事件の代理人が誤って入廷して手続をしてしまったとのことでした。今度は正当な代理人が入って手続がやり直されました。裁判所の確認がお粗末だったということなのでしょうが,もしも携帯電話がなかったら,別の機会に期日を調整して手続をやり直すという二度手間になるだけでなく,事件解決も長引いてしまったところです。便利になったものです。

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田沢剛(弁護士)

新横浜アーバン・クリエイト法律事務所

裁判官時代に民事,刑事を含めて様々な事件を担当しました。紛争処理にあたり,裁判所がどのような点を問題にしているのか,どの部分の証拠が足りないのかなど,事件の見通しを踏まえたアドバイスを心掛けています。

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