裁判官に騙された!

田沢剛

田沢剛

A社に対し,数年にもわたって滞納していた売掛金を請求し,全額認容の判決を取得して確定したのですが,即時の回収見込みが立たなかったため,今度は,財産を有するA社の代表者個人に対し,支払不能であるにもかかわらず取引を続けてきたことを根拠に,損害賠償請求訴訟を提起しました。損害額は,滞納売掛金と同額です。A社の代表者からは,請求金額の4割程度での和解の打診がありましたが,金額的に納得ができず,担当裁判官からも,少なくとも5割以上での和解をすべきではないかと言って頂きました。しかしながら,結局は和解ができず,判決となりました。和解の席上の裁判官の言葉から,有利な判決が下されると期待していたのですが,判決で認められた金額は,ほぼ1割です。唖然,茫然というほかありません。これじゃあ,4割で和解しておいた方がよかったということになります。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

田沢剛
専門家

田沢剛(弁護士)

新横浜アーバン・クリエイト法律事務所

裁判官時代に民事,刑事を含めて様々な事件を担当しました。紛争処理にあたり,裁判所がどのような点を問題にしているのか,どの部分の証拠が足りないのかなど,事件の見通しを踏まえたアドバイスを心掛けています。

田沢剛プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

法的トラブル解決の専門家

田沢剛プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼