NHK受信契約に関する東京高裁判決
フランチャイズ契約は,ノウハウ等を提供するフランチャイザー(本部)とフランチャイジー(加盟店)になろうとする者との契約ですが,契約書の内容を子細に見ると,フランチャイザーが損をしないようにできていることが多いと思われます。契約をしてもいない段階で,加盟金とか加盟保証金を事前に支払うよう要求されたり,開業のためにテナントを確保しておく必要や,さらに銀行から融資を受けなければならないなど,加盟店になろうとする者は,フランチャイズ契約を締結する前にもろもろの段取りを整えたり多額の出費を余儀なくされたりするため,いざ契約をする段階になってから,悉くフランチャイザーに有利になっている契約書を見て唖然とし,後戻りをしようとしても,「今更,後戻りできない。」ということで,契約をしてしまうケースが多いのではないでしょうか。一旦契約をしてしまうと,独占禁止法に違反する事由が多々存在するにもかかわらず,多額の損害を被ってしまうこともあるため,フランチャイジーになることを検討する場合には,相当早い段階から契約書の内容を明らかにしてもらって検討しておく必要があります。