NHK受信契約に関する東京高裁判決
弁護士の田沢です。
先日,ある場所で多重債務の法律相談を担当したのですが,大手のT富士までも倒産したことが新聞紙面を賑わすなど,世間では過払金に関する情報があふれているにもかかわらず,いまだにこれらの情報に疎く,業者の言いなりになって支払を続けている利用者がいることが分かりました。情報に疎いというよりも,そのような情報に接してもどのように対処したらよいのかが分からないといった表現の方が正確かもしれません。現時点で抱えている債務をどうするのかという点にだけしか注意が及ばず,すでに完済して現在では取引をしていない業者とのことなど,最早関心がないといった様子です。法律の制限金利を上回る約定利率での借入れをし,すでに完済して取引が終わっている消費者金融の場合には,確実に過払いになっているのですから,そういった業者に対する過払金返還請求は,急いでやっていく必要があります。T富士などのように,倒産してしまったら,過払金の回収は困難になってしまうからです。思い当たる方は,早く行動を起こして下さい。