相続の専門家 『平塚駅前|相続まちなかステーション』 代表の加藤俊光が朝日新聞に掲載されました
「何とか間に合って本当に良かった。これで安心です。本当にありがとうございました。」
昨日、平塚公証役場にて、任意後見契約公正証書を作成した70歳代後半の女性とそのご主人からかけて頂いた嬉しい言葉です。
こちらのご夫妻とは、私が開業したばかりの10年ほど前にご主人が遺言公正証書を作成された時からのお付き合いです。本当にとても仲の良いご夫婦で、70歳を過ぎてもいつもご一緒にスキーやドライブを楽しまれている様子を拝見しておりました。ところが、1~2年ほど前から奥様に年齢相応ともいえる心身にいくつかの衰えが見え始めて、ご主人はとても心配なさっているようで私も少し離れたところから見守っていました。
「私たちは子どもがいない、あと何年かして私に万一のことがあったら妻はどうなってしまうのでしょうか・・・。」
今月の初めに、少し思いつめた様子でご相談にお越しになりました。私は、何としてもおふたりの不安を取り除いてあげたい、そして一日でも長く住み慣れた家で仲良く過ごしていただきたいと思いました。そして、「今ならまだ間に合うかもしれない、いやこの機会を逃したら、きっとおふたりも私も後悔してしまう」と感じたので、任意後見契約公正証書の作成をご提案しました。
今月は公証役場がとても混雑しているようでしたが、普段から顔の見える関係を作っていたおかげで書記さんが格別のご配慮をしてくださり、無理を言って何とか今月中に予約を入れていただくことが出来てどうにか間に合いました。
日々の日常生活や金銭管理、いつどこでどんな医療や介護を受けるのか、もしかしたらこれからご自分で意思決定をしていくことがだんだんと出来なくなっていくかもしれません。
でも、もう何の心配もいりませんよ。私は、おふたりがこの世を去る最期の日までずっとおふたりの隣を一緒に歩いていきます。ゆっくりと歩きながら、そして疲れたら立ち止まって、人生会議をやっていこうじゃありませんか。
いつの日か、「あのときあの人に出会えて本当に良かった」と思ってもらえれば、私はそれで充分です。