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加藤俊光

おひとりさま・おふたりさまの様々な悩みに寄り添う行政書士

加藤俊光(かとうとしみつ) / 行政書士

相続まちなかステーション/加藤法務行政書士事務所

コラム

我が家のお墓どうする?! 遺言書を書くときにはお墓のことも忘れずに考えてください! 

2016年2月8日 公開 / 2018年11月13日更新

テーマ:遺言のすすめ【平塚|相続 遺言 相談窓口】

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: お墓遺言書 作成遺言書 書き方

ここ数年間で、お墓のあり方やお墓に対する考え方も随分と変わってきたように感じています。まもなく到来する多死時代を目前に控えて、私たちはどのようにお墓と向き合ったらよいのでしょうか。


相続相談 平塚|相続まちなかステーション


そういえば、私の周りでもお墓に対する悩みをお持ちの方は確実に増えてきました。すでに、両親も親戚もいなくなった遠くの故郷にあるお墓や、子どものいないご夫婦のお墓は、そう遠くない将来に誰がお墓を守っていくべきか、そもそも跡継ぎがなく先祖代々のお墓が途絶えてしまうという問題に直面することが容易に想定できるからです。

そんな悩ましいお墓の問題を解決する方法として、近ごろでは共同墓だけでなく樹木葬や海洋葬など様々なお墓が注目を浴びているようです。生前に山や海に特別な思い入れやゆかりがあった方などにはとても魅力的に思えることでしょう。

しかし、一方でこの世に残された家族をはじめとする大切な方々に対しては、時と場合によってはちょっと寂しい、あるいは複雑な思いをさせてしまうことにも配慮が必要なのではないでしょうか。

例えば、私たち日本人にとっては、大切な人が亡くなった日にちを命日として心の奥底に刻み、供養をするという習わしがまだ残っています。また、春や秋にはお彼岸があり、また夏には旧盆の風習が残っている地域はたくさんあることでしょう。亡くなった方はこの世に残っている人々の心の中でいつまでも生き続けるという考え方もありますが、お墓ばかりか仏壇や位牌もないというのでは、あなたの大切な方々があなたのことを思い出して手を合わせるような場所もないということになり、また旧盆の時期に帰ってくる場所もなくなってしまうということになるかもしれません。従来の方式にとらわれない新しいお墓にするには、それ相応の覚悟が必要になることを認識しなければならないのです。

だからこそ、お墓や供養の問題は、一時の感情で安易に決めてしまうのではなく、残された家族の想い、特にお墓を守っていく方の想いについて、精神的・時間的・費用的な負担をしっかりと明らかにしたうえで話し合って、できるかぎりみんながわだかまりや後悔の少ない方法を見つけるという作業が必要になってくるのではないでしょうか。単に他人の美談に惑わされない、自分らしいお墓との向き合い方が求められるのです。

たとえ、あなたがこの世を去った後、どのような形で永遠の眠りにつくことになっても、あなたの大切な人たちが過度な負担を感じることなく、また後悔やわだかまりを持つことなくいつまでもあなたを大切に想い偲ぶことができるかどうか、それはまずあなたの素直な想いを包み隠さずすべて伝えることにかかっているのではないでしょうか。あなたの大切な人たちは、きっとあなたの願いを叶えるべく受け止めてくれるはずです。


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これからも私は、遺言者の想いと家族の願いが理解できる法律専門職として、ひとりでも多くの方に『残された家族に迷惑をかけないための想いを伝える遺言書』のご提案をし続けていきます。

この記事を書いたプロ

加藤俊光

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加藤俊光(相続まちなかステーション/加藤法務行政書士事務所)

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