Mybestpro Members

加藤俊光プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

遺言をいつどこで作成するか?! それが時には大きな分かれ道になることもあります!

加藤俊光

加藤俊光

テーマ:遺言のすすめ【平塚|相続 遺言 相談窓口】

暮れも押し迫った昨年12月の下旬のことでしたが、平塚市内の病院に入院中の女性の公正証書遺言作成のお手伝いをさせていただく機会がありました。


公正証書遺言 平塚|相続まちなかステーション


20年以上も前のお若い頃にご主人を亡くされてからは女手ひとつで3人の息子さんを立派に育て上げて、ようやくご自身の人生を謳歌しようとしていた矢先にご病気になってしまったようで、今後のことをお考えになってお知り合いの方のご紹介で相続まちなかステーションにご相談をされたのがきっかけでした。

彼女の主治医やご家族とも相談した結果、今回は特別に公証人に病床への出張を依頼して公正証書遺言を作成する方法を選択することにしましたが、彼女の病状を考えれば遺言作成はまさに時間との戦いでもありました。戸籍の収集や財産調査をはじめとする基礎調査や遺言内容の打ち合わせは、私のこれまでの経験では2か月程度かかってしまうことが多かったのですが、今回は何とか3週間程度で済ませてどうにか年内に遺言公正証書を完成させることができました。無事に遺言書が完成した際には、彼女は病室のベッドに起き上がり『間に合って本当に良かった。ありがとうございました』と涙ながらに喜んでくださいました。病床への出張による遺言公正証書の作成という貴重な経験をさせていただいたこと、彼女の残り少ない人生の時間にとって少しでも安心して過ごすためにお役にたてたとすれば、私のほうこそ頭が下がる思いでいっぱいです。

今回は、薄氷を踏む想いで遂行・完了することができた遺言作成業務でしたが、もしもこれから遺言書の作成をお考えになられている皆様には、できることであれば病院や施設に入る前の元気な段階で始められることを強くお勧めします。

それは、第一に、きちんとした内容・形式の遺言書作成にはある程度の時間がかかるからです。私の経験上ですが、公正証書による方式の場合、2か月は見ていただくようにしています。そのためには、万一にも、作成の途中で認知症になってしまい、あるいは亡くなってしまうことは防がなくてはならないからです。さらに、第二に、遺言者自らが公証役場に赴いて作成した遺言書は、病室や施設で作成した遺言書に比べて各段に無効や紛争になりにくいという効果が期待できるからです。

もちろん、法的にはいつどこで作成した遺言書かによって、その効力には何ら差異はないとされています。しかし、相続実務上、遺言書の作成過程や内容に疑義が生じることで相続トラブルになってしまうケースが急増しています。あなたがこの世を去った後で、あなたの大切な人たちを不毛で醜い相続トラブルに巻き込んでしまうか、それともあなたの想いを推し量りながら速やかに円満に相続手続を進めることができるか、それはあなたのちょっとした配慮と思いやりにかかっているのではないでしょうか。

代表 加藤俊光が42歳の時に書いた想いを伝える遺言書を見せてほしい! いますぐまちなかステーションに相談する 



相続相談 平塚|相続まちなかステーション


これからも私は、遺言者の想いと家族の願いが理解できる法律専門職として、ひとりでも多くの方に『残された家族が争わないための想いを伝える遺言書』のご提案をし続けていきます。 

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

加藤俊光
専門家

加藤俊光(行政書士)

相続まちなかステーション/加藤法務行政書士事務所

単身者・子どものいない夫婦世帯が人生の最終章で直面する介護や医療、金銭管理、死後の事務手続、お墓、ペットなどの切実な問題に寄り添い解決。地元の在宅医療・介護の専門職と密接な連携が取れる体制にも自信あり

加藤俊光プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

おひとりさま・おふたりさまの様々な悩みに寄り添う行政書士

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神奈川
  3. 神奈川の法律関連
  4. 神奈川の遺産相続
  5. 加藤俊光
  6. コラム一覧
  7. 遺言をいつどこで作成するか?! それが時には大きな分かれ道になることもあります!

加藤俊光プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼