『最期は自宅で その希望をかなえるために』
先日、77歳になる父を連れて西伊豆方面に家族旅行に行ってきました。日ごろ何かと苦労をかけている妻がリフレッシュをしてくれるとともに、父はもちろん今春小学校に入学した息子にとっても、素敵な夏休みの思い出となってくれれば何より幸いです。
そんな、久しぶりに楽しそうに孫と遊ぶ父の姿を見ながら、ずいぶんと父が歳を取ったことにあらためて気づかされました。幸いこれまで大きな病気やけがをすることもなく穏やかに暮らしてきたとはいえ、70代も後半となって腰もほんの少しずつ曲がり始めて歩くスピ―ドも次第に遅くなり、また食事やお酒の量もだんだんと少なくなってきました。ここ数年で、息子が目を見張るようにたくましくなってきたのと対象に父は明らかに老いを感じるようになってしまい、私にとっては親になるということはこういうことかと感じさせられた小旅行になりました。
そういえば、数年ほど前から私と同世代の方からの『そろそろ親に遺言書を書いてほしいのだが、なかなか書いてくれなくて困っています』というご相談が増えています。親の老いに目を背けることなく、何か今のうちにできることはないかという親孝行のお気持ちからの行動にとても感心させられています。
しかし、終活ブームと言われて久しいにも関わらず、残念ながらまだまだ私たちの親世代の方々は遺言を書くことにかなり抵抗のある方がほとんどです。遺言を勧めると『縁起でもない』あるいは『もう少ししてから』という方が大半で、なかには90歳を過ぎても『まだ早い』という方さえいました。
実は、我が家の父もなかなか遺言を書いてくれませんでした。しかし、私はいつか父がこの世を去った後に妻と私の妹の間で相続に関して不毛で醜い争いをしてほしくない、そして父の亡くなった後でもお盆の時期にはみんながわだかまりを持つことなく父をお参りするためにこの家に集まってきてもらいたい。そう考えた私は、父と一緒に公証役場で遺言書を作ることに決めました。あの時私は42歳でしたが、早いものであれから4回目の夏を迎えます。みんなが集まるお盆の時期がやってくるたびに思い返しますが、今でもあのとき親子で一緒に遺言書を作成して本当に良かったと思っています。
そんな経験をした私ですが、親や配偶者に遺言を書いてほしいとお考えの方にこそ、あえてまずはご自分から遺言をお書きになることをお勧めします。弊事務所にご相談においでいただければ、私の遺言書をお見せしながら家族の絆を守る最良の遺言書をご提案できます。いつまでもみんなが笑顔で集まることのできるお盆にするためにも、この機会に私と一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
代表 加藤俊光の書いた遺言書を見たい。いますぐまちなかステーションに相談する
これからも私は、遺言者の想いと家族の願いが理解できる法律専門職として、ひとりでも多くの方に『家族の笑顔と絆を守るための想いを伝える遺言書』のご提案をし続けていきます。