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加藤俊光

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加藤俊光(かとうとしみつ) / 行政書士

相続まちなかステーション/加藤法務行政書士事務所

コラム

遺言こそ家族へ贈る最後の手紙!  自分の想いを伝える遺言書を書いた法律専門職の秘策とは

2011年10月4日 公開 / 2018年9月22日更新

テーマ:遺言のすすめ【平塚|相続 遺言 相談窓口】

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 遺言書 作成遺言書 書き方

 多くの人の協力によって何とか節電の夏を乗り切ったことなどまるで知らないかのように、私の家の庭では例年通りキンモクセイの花の香りを感じることができる季節になりました。最も過ごしやすい穏やかな陽気のこの時期は、私にとっては年間を通じて一番好きな季節です。キンモクセイの香りが一日でも長く続くことで被災地の皆様のせめてもの慰めとなり、またこれから迎える本格的な寒さに対して万全の冬支度が整うことを願わずにはいられません。

 それにしても、今年は三月に起こった大震災をはじめ、先月も大型で強い台風が日本列島に上陸して甚大な被害をもたらしました。まさに災害を抜きにしては考えられない年になってしまい、自然災害の恐ろしさを改めて認識させられた方も多かったのではないかと捉えています。

 現代の人間の英知を総結集しても自然の猛威である『災害』に対しては全くの無力ですが、人々の身の上に降りかかるであろう『災難』は個人レベルであってもリスクを正しく把握して適切な措置を施すことによってほぼ回避することができます。

 降りかかるであろう『災難』と言えば、最近急増している遺産分割協議における『相続トラブル』が挙げられるのではないでしょうか。『ウチにはたいした財産がないから』あるいは『子どもたちはみな仲が良いから心配いらない』とおっしゃっていた方が亡くなると、遺言がなければ誰が何を相続するかを話し合わなければなりません。いくらキレイごとを言ったとしても、結局は残された財産をどうやって分けるかということですから、これまでの経緯や感情も複雑に入り込んでトラブルになってしまうケースが急増しているのです。

 そんな不毛でみにくい争いは『災難』というほかありませんが、私が目にしたケースでは私ども専門家を関与させて遺言を公正証書にしておけば、おそらくこんなことにはならなかっただろうにという事例がほとんどです。

 確かに、遺産分割協議における相続トラブルは大地震や台風などと同じように必ず起こるとは限りません。

 しかし、家庭裁判所に持ち込まれる遺産分割調停件数は25年前に比べるとおよそ2.5倍に増加しており、もはや誰の身にも起こりうるレベルのお話になっているのが現実です。しかも、遺産額が少ないほど揉めているというのも統計的にはっきりと示されているのです。(これについては、9月20日公開の 【遺産相続 『財産が少ないほど揉める?!』】 をご覧ください)

 そして、『災難』(相続トラブル)は『災害』と違って、起こりうるであろうリスクをほぼ正確に把握することができます。リスクを正確に把握できるのですから、当然のことながら『災難』(相続トラブル)もほぼ完全に回避することができるのです。特に、私どもが関与して公証役場で作成された遺言公正証書があれば、相続人の間において不毛でみにくい争いなど起こることはほとんどないと断言できます。残されたご家族に対して、回避できたはずの『災難』が降りかかることのないようにするためにも、ぜひあなたの想いがたくさん込められた『最後の手紙』(遺言)をお書きになられることをお勧めします。

 私もすでに遺言を書いています。弊事務所においでいただければ、私の遺言原案をお見せしながらあなたにとって最良の遺言とするにはどうしたらいいか、惜しみなくすべてお話しをさせていただきます。

 これからも私は、遺言者の想いを理解できる相続・遺言の法律専門職としてひとりでも多くの方に『争わないための遺言書』をご提案をし続けていきます。

この記事を書いたプロ

加藤俊光

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加藤俊光(相続まちなかステーション/加藤法務行政書士事務所)

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