お子さんの基本的な読解力育成するためには・・・?

篠田啓彦

篠田啓彦

テーマ:ちょっとした国語力アップのコツ

皆さん、こんにちは。

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎の篠田です。


今回のテーマは、

「お子さんの読解力育成」

です。

親子で読書

当塾に入塾してくる生徒さんの発言の多くに、

「問題文の内容がよくわかりません。」

「問題の意味がわかりません。」

「問題の聞いている意味がわかりません。」

「何を書けばよいかわかりません。」

というお子さんがいます。


そのひとりのお子さんと直接話してみると、漢字が読めなかったり、言葉の意味を知らないという理由ではないことがわかりました。


それでは、原因は何なのでしょう?


そのお子さんは問題文や設問の文字をしっかりと読んでいます。

しかし、これは文章を、ただ目でおって、口に出しているだけで、

頭の中で文章の内容をしっかり理解して読んでいるわけではないようです。


「頭の中を言葉が通り抜けている」とよく表現しますが、

これは、意味のある語句が頭に入って文章を理解しているのではなく、

単なる記号を読んでいるだけになっていると考えられます。


どのような子どもたちがこの様な思考になっているのでしょうか。


それは、いくつかの学習環境によって生まれます。

○プリントを終えた順に先生のところへ持って行き、採点してもらい、

終わった順に帰れる教育方法に長い期間(小学生の2年生以上)、学んでいる子どもたち。

○タイムを計り、速さのみを意識させられる教育方法に慣れてしまった子どもたち。

○本読みの回数を毎日のノルマで与えられる環境で過ごす子供たち。


まだまだ、他にもあると思いますが一つの共通点があります。


これらの教育方法や環境は、大人の目線で考える学習法として、とても良い方法なのですが、

子供たちの心の成長とは大きくかけ離れてしまっていることです。


例えば、学校から出題される宿題でよく見かける「物語を3回読んできて下さい。」という言葉です。

先生(大人)は、

「同じ文章を三回も読めば何となく内容を理解するのでは」

と考えて指導しているのですが、お子さんたちにはそんな考えなど心の片隅にもありません。

お子さんは、3回読むのがノルマとして、早く終わらせるために早口で読んで終わりにしようとします。


ご自宅で、お子さんが文章を音読しているとき、横で聞いてみたことはありますか? 

そのとき読んでいる本の字と目線は、合っていましたか? 一度、見てみてください。


多くのお子さんは文面では「・・・です。」を「・・・でした。」など、自分で作文して読んでいます。

また、文中の中も端折り、予想以上に作文して読んでいる箇所があることに気づくと思います。

さらには、行を飛ばしても平気で読んでいるお子さんもいます。


このような状態のまま学年が上がっていくと、

きちんと読む力を養えないままになっていきます。

文章がやさしいうちはいいのですが、文章が難しくなっていくと成績も伸び悩む可能性が高いです。

お子さんと一緒にゆっくり、正しく丁寧に読む(音読)練習を行いましょう。

そして、時々、文章の内容を確認してあげましょう!

そうすれば、必ず読解力は上がってきます。


参考にしてください!

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篠田啓彦
専門家

篠田啓彦(塾講師)

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎

保護者の方にお子さまとの接し方等をアドバイスさせていただくとともに、国語が苦手なお子さまでも特別な学習方法で真の「国語力」が身につき、さらに各教科の成績向上、中学・高校合格へ導いている。

篠田啓彦プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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