「基礎的国語力」はどのように発達するのか?
皆さん、こんにちは。
「オンライン学習塾 啓理学舎」代表の篠田です。
今回は『「基礎的国語力」を伸ばすためには……音読!』についてお話しさせていただきます。
国語を嫌いになる子と音読の必要性
まず、その前に、国語が嫌いな子の特徴をお話しさせていただきます。
国語が苦手なお子さんの約半数以上は、問題文を最後まで読まずに設問に答えています。
また、乱読になっています。
これでは、設問に正確に答えることができません。
国語で点を取るためには、「最後まで読み切る力」と「精読力」がどうしても必要になってきます。
では、「最後まで読み切る力」と「精読力」を身につけるためには、どうしたらいいでしょうか?
真っ先に思いつくのは、読書だと思います。
読書は、語彙力をつけるためには有効です。
(読書量に比例し、語彙力も上がっていきます。)
しかし、読書は、お子さんはどうしても自分が好きなジャンルから選んでしまうことと、乱読になりがちです。
また、読書好きで国語が苦手な子もいれば、読書嫌いで国語が得意な子もいます。
ですから、読書量と国語の得意不得意はそれほど関係はありません。
身につけたいのは、読みづらい内容の文章であっても、「最後まで読み切る力」と「精読力」です。
それを克服するためには、音読、特に「速音読」が必要であると考えています。
「速音読」とは?
「基礎的国語力」を伸ばすためには、『速音読』が有効であると考えています。
『速音読』とは、目標時間を決め、なるべく速く文章を読む訓練のことを示します。
『速音読』をすると下記のような効果があります。
「速音読」の効果
〇『速音読』をすると、
⇒先の言葉まで視野を広げる意識がはたらく。
⇒認識できる文章のかたまりが長くなる。
⇒文章を早く読み、かつ、文章の内容を理解するスピードが速くなる。
⇒黙読ができるようになり、語彙力もアップする。
等の効果があります。
「速音読」のやり方
「速音読」のやり方は以下を参照ください。
テキストレベルの文章を毎日読む
1日に10分程度、できれば毎日読んでください。
読む文章は、教科書、市販の問題集、入試の過去問等で構いません。
もちろん、問題は解く必要はありません。
↓おすすめの教材
国語力がグングン伸びる1分間速音読ドリル 齋藤孝(監修)
はっきりと聞き取れる速度と声の大きさで
小さな声で読んでもあまり意味はありません。
適度な大きさの声で読んでください。
また、最初のうちは、ゆっくり読んでもいいですが、慣れてきたらスピードアップしてください。
目標時間を決め、ストップウォッチで音読時間を測るのもいいかもしれません。
読み飛ばしや間違いをしない
慣れないうちは、間違えてもその場で訂正せずに、最後まで聞いてあげてください。
間違いが多い場合は、お子さんが読んだ後に親御さんが同じところを音読し、お子さんに聞いてもらうのもいいかもしれません。
慣れてきたら、間違えたり飛ばしたら、必ず読みかすようにしてください。
句読点を意識して止まる
読点は1秒、句点は3秒ぐらいを目安にしっかりと止めてください。
親御さんが聞いてあげる
お子さんひとりだけで読ませても効果は薄くなってしまいます。
また、親御さんのながら聞きもNGです。
親御さんは手と止めて聞いてあげてください。
そして、読み終わったら、すぐ誉めてあげて下さい。
その他
「速音読」をするのは、勉強前が効果的です。
なぜなら、「速音読」をすると、記憶の容量が2〜3割ほど増えるそうです。
最後に「速音読」する上で最も重要なことは、しっかり「誉める」ことと、「楽しく」やることです。
ゲーム感覚でやるのがいいと思います。
参考文献
「啓理学舎の特長 〜国語力(論理的思考力)〜」にもどる