借りられる額より返せる額から始める住宅ローンの考え方

ニュースで金利上昇という言葉を見聞きするたびに、これから家を買う方も、すでにローンを組んでいる方も、漠然とした不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
私は不動産仲介を軸に、住宅ローンのコンサルティングやファイナンシャルプランニングまで含めて、住まいとお金の相談に向き合ってきました。その立場から申し上げると、金利が上がる局面でこそ、返済計画の立て方ひとつでその後の家計が大きく変わります。
今日は、金利上昇という変化が誰にどう影響するのか、そして今から何ができるのかを、私の実感を交えてお話しします。
金利上昇は「これから買う方」にも「組んでいる方」にも影響する
多くの方が見落としがちなのですが、金利の上昇は新たに住宅ローンを組む方だけの問題ではありません。すでに変動金利でローンを返済中の方にも、静かに影響が及んでいきます。
これから家を購入される方にとっては、同じ借入額でも毎月の返済額が増え、借入可能額そのものが変わってきます。一方で、すでに変動金利で組んでいらっしゃる方は、金利が見直されれば返済額が上がる可能性があります。
借入可能額とは、年収や返済比率をもとに金融機関が貸せると判断する金額の上限のことです。金利が上がると、この上限が下がる方向に働くため、想定していた物件に手が届きにくくなる場合もあるのです。
私のところへご相談にいらっしゃる方の中にも、物価高の影響で住まいの取得に不安を感じている方が増えています。「金利が上がると聞いて、自分の場合はどれくらい影響があるのか見当もつかない」とおっしゃる方は本当に多いのです。
大切なのは、漠然とした不安を抱えたままにせず、ご自身の借入の条件を一度きちんと把握することだと思います。変動金利なのか固定金利なのか、いつ金利が見直されるのか。そこを整理するだけでも、これから取るべき行動が見えてきます。
私は数多くの物件をご案内する中で、迷われる方ほど、まず現状を一緒に整理することから始めるようにしています。
計画を立てずに購入すると、毎月の返済が重くのしかかる
「毎月これくらいなら返せるだろう」とローンの返済額だけを見て家を決めてしまう、これは私が最も心配しているパターンです。
住宅は人生に大きく関わる買い物ですから、目先の返済額だけで計画を組んでしまうと、金利が上がったときや、管理費・修繕積立金が上昇したときに、家計が一気に苦しくなってしまうことがあります。
私が大手注文住宅メーカーの営業職として、そして不動産仲介の現場で積み重ねてきた経験からも、無理のない資金計画こそが安心して住み続けるための土台だと感じています。
行政での相談対応に関わってきた中でも、もう少し早く情報が届いていれば、と感じる場面は本当に多くありました。手遅れになる前に、家計全体を見渡した計画を立てておくことが、何より大切だと考えています。
物件探しは、一般的に3カ月から半年、長い場合は1年以上かかることもありますが、その間に金利の状況が変わることも十分にあり得ます。だからこそ、私は丁寧なヒアリングを重ねて、本当に求めている条件を整理し、納得いただける物件に絞ってご提案することを心掛けています。返済の計画も、その方の人生設計とセットで考えなければ意味がないと感じているからです。
現場で増える、借り換え・繰り上げ返済・固定費見直しの相談
最近ご相談が増えているのが、住宅ローンの借り換えや繰り上げ返済、そして毎月の固定費を見直したいというお話です。金利上昇のニュースをきっかけに、ご自身のローンを見直そうと動き出す方が増えてきました。
借り換えとは、今返済しているローンを、より条件の良い別の金融機関のローンへ組み替えることです。うまくいけば総返済額を抑えられますが、手数料などの諸費用もかかるため、本当に得になるかは一人一人の状況によって異なります。
私はこうした場面で、必ず数字で全体像を整理してからご提案するようにしています。感覚ではなく、具体的な返済シミュレーションで比べることが、後悔しない判断につながると考えているからです。
住宅ローン控除の活用や保険の見直しによって生まれた余裕を将来の資産形成に充てるといった、中長期的な視点でのご提案も行っています。住まいの相談から始まって、お金全体の話へと自然につながっていくのが、私の仕事の特徴かもしれません。
今できる備えは、FPなど専門家に早めに相談すること
では、金利上昇が予想される今、何ができるのか。私がお伝えしたいのは、迷ったら早めにファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談していただきたい、ということです。
住宅ローンは、組むときも、組んだ後も、判断のポイントがいくつもあります。ネットで見かける最安の金利だけを頼りに決めてしまい、結果的に後悔されるケースも見てきました。だからこそ、ご自身の家計と将来設計に合った形を、第三者の目で一緒に整理することに意味があります。
私自身、開業してしばらくは思うように結果が出ず、書籍を読み漁りながら自分らしいスタイルを模索してきましたが、その過程で痛感したのは、会社の規模ではなく、人として信頼していただけるかどうかがすべてだということです。ですからお客さまには、契約して終わりではなく、お引き渡しの後も、借り換えや買い替え、保険の見直しまで、長くご相談いただける関係でありたいと思っています。
今後も住宅ローンの金利は上昇傾向が続くと見ていますので、不安を抱えたまま様子を見るのではなく、早めに動いていただくことが、結果的にご家族の安心につながります。当社のサービスについては、ホームページ(https://onefinitas-estate.jp)でもご紹介していますので、よろしければご覧ください。
まとめ
住宅ローンの金利上昇は不安に感じられるかもしれませんが、家計を整理し、早めに計画を立てれば、必ず前向きな選択ができるものだと私は考えています。
・これから住宅ローンを組んで家の購入を検討している方
・金利上昇で毎月の返済が不安になってきた方
・借り換えや繰り上げ返済、固定費の見直しを考えている方
このような方は、どうぞお気軽にご相談ください。ワンフィニタス株式会社が、住まいとお金の両面からお手伝いします。


